隠居月の雑多な書き処さん

ゲームの感想とか何となく書きたくなったことを雑多に文字にして放り込むところです。Twitterには投下したくないネタバレとかえっちなやつの感想とかも書きます多分。

【雑談】ASMRにハマった話

この記事は一部センシティブな話題を含みます。未成年の方は閲覧ご遠慮ください。


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しばらくぶりの記事の更新です。
今回は雑談です。

やることやってたりクリア済作品の再走してたりで積み作品の山がなかなか崩れません。
ここに関しても新しい作品やったあとに必ずしも文字にしてるわけではないのもあってなおさら更新頻度が下がってるという。
そのくせ新しい積みは増やしてるあたりどうすんだこれ…感がすごい。

白昼夢とか書けそうですがいつになるやら…。


とまあ近況書きつつ、今回の本題はタイトルの通りASMRにハマった話です。

まあまずASMRにいきなりハマった理由としては何か意図があって意識的に触りに行ったわけではなく、たまたまネットの海を漁ってたら見つけた作品がやたら興味を引いたので何本か気になるのを買ってみたら見事に堕ちた感じです。私の中では非常によくある周りに転がってる情報から吸い寄せられて勝手にズブズブになるパターンです。

まあ囁きとかそういうものが多い中でハマる時点で想像つくかもしれませんが、色々サンプル聞いてるとどうも私は耳が弱いらしいことに気づきました。
前々からASMRで囁きとか聞いてると身体がこそばゆいような感覚があったので薄々予想はしてましたが、ハマってみてほぼ確信してます。

数聴いてるわけではないのでサンプル増えると変わるかもしれませんが、今時点だと作品系統としてはまあ耳掻きとか耳関連、声優さんとしては小石川うにさんとか歩サラさんは好きです。
多分似た系統だと浅見ゆいさんとかかの仔さんとかも刺さる気がします。
詳しい方いたら刺さりそうな作品とかこっそりでいいので教えてもらえると嬉しいです。

とまあここまでの内容だけなら、近況報告も兼ねてるとはいえわざわざここに書き残すほどでもないと思うので、もうちょっと突っ込んだ話をします。
予め書いておきますが、読んだ後でこいつ怖…近寄らんとこ…とか言わないでもらえると嬉しいです。
業の深い話が出てくるのでドン引きするかもしれませんがそこは悪しからず。
じゃあ書くなが正しいと言えば正しいんですが、ちょっと自分の中だけでは持て余してるきらいがあるので…カミングアウトのような何かをしたいなと。










では本題です。
流れとしては、これよさそうだな~と思った作品をさらっと探していくつか買った中で、ある作品を聴いたときにちょっと今まで経験したことのない感覚を味わった(と思う…)のでそれを書いていきます。
(ASMR詳しい方が読むとおすすめに羅列してる名前から察する方もいるのでしょうが)

まず問題の経験したことのない感覚についてですが、まあ言ってしまえばセンシティブなASMRを聴いていたときにそれは起きました。
センシティブといってもまあいわゆる癒し系のものにセンシティブをつけたような感じで、耳掻き→耳舐め→(自己規制)みたいなやつです。

先に書いたとおり私は耳が弱いらしく、サンプル聴いてみてよさそうだな~と思ったのもまあある種耳責め要素があるようなものばかりでした。

で、買った作品を聴いていたときに、ある瞬間に突然身体が意思とは関係なく跳ねる感覚がありました。
たしか聴いていたのはこれだったと思いますがその後の体験が衝撃的すぎて記憶が曖昧です。
https://www.dlsite.com/maniax-touch/work/=/product_id/RJ317537.html

作品名に関して一応言い訳のような何かを書いておくと、たまたま目についてサンプルを聴いたら耳が反応しただけで、自ら開発しようと思って聴いていたわけではないです。


感覚的にはごく軽めのもので一瞬で終わってしまったのと、まだ同じ状況になったことがないので断定はできていないのですが、おそらくあれは所謂メス●キとかドライ●ーガズムとか言われる類のものだと思います。
特に身体を弄っていたわけではないので、その中でも耳とか脳で達するタイプのものですね。
その瞬間まではあまり意識してませんでしたが、夏の暑さ故か理由がはっきりしない身体の火照りが続いていたので多分そうかな、と思ってます。

達した(いちいち長々書くとめんどくさいのでとりあえずそう書いちゃいますが)直後は正直びっくりしました。

まずメ●イキって実在するの!?もそうですし、感覚として一瞬で終わってしまったのでそれがどんなものだったのか自分の中で整理する暇がなく、未だにあれがなんだったのか断定する自信はないです。
てっぺん超えたあとの深夜のツイートからその日の夜まで、身体の火照りのようなものが残ったままで悶々としているあたり、思いこみだとしたら相当だと思いますが。

感想も書いておくと、私の予想通りのものであったとするなら、感覚としては弱かったものの普通のウェットな方のよりも正直好きかもしれません。完全に扉を開いてしまったようです。

これも余談ですが、改めて漁り始めた作品のジャンル見てみるとマニアック/変態タグがついててちょっとショック受けました。
といいつつちょっと興奮してる自分がいるのが怖すぎる。こいつ元からマゾかったのでは?

久しぶりの更新で性癖の情報圧を投げつけるのもどうかと思いましたが今はアマツツミの再走中で、新しく記事にするか前に書いたのを更新するかも悩んでいる状態なので、とりあえず先に、ということでひとつ。

もし興味のある方はDlsiteからサークル名空心菜館さんか、シロイルカさんあたりで調べるとその手の開発系とか業の深そうな作品がいっぱい出てくるのでおすすめです。

【感想】さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation-

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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さくら、もゆ。-as the Night's, Reincarnation- 感想です。

例によって18禁タイトルです。

FAVORITE作品は初でしたが、ちょこちょこ気になるところもありつつしっかり面白い作品でした。

実は1回書いた後内容が消滅したので当初イメージした内容からは変わっている部分もありますが、大筋は拾っている…はず。

 

感想ですが、シンプルにシナリオの分量自体も多めなのですが、特に後半になるにつれてシナリオの構造が複雑になっていくので、情報を都度整理しながら進めたりとやりごたえがありました。考察が好きな方なんかは読み進めながら楽しめるのではないでしょうか。

一応要素としてはSFものに出てくるようなものも登場してきますが、基本的にはファンタジー寄りの作品なのでそのあたりは少し注意が必要かもしれません。

キャラクターも魅力的な部分が多く、私は全編読み終えた今では主要キャラクターはほぼ全員好きです。何とは言いませんが私はどちらかと言えば控えめな方が好きなのでそういうキャラクターが多いのもよかったと思います。

 

注意点としてはシナリオの本筋に絡む部分で主要な登場人物がマッチポンプを回している印象を受ける部分が多いことでしょうか。

まあ物語というと多かれ少なかれマッチポンプじみた描写になってしまうことはあるかもしれませんし、キャラクターも学生なのでやらかしてしまうこともあるでしょうが、このあたりの描写の結果、自分の中でメインヒロインの好感度に響いてしまった場面がありました。そこでヒロインをさげる意味あるの…?と思ってしまった場面も正直有ったので、あらかじめ体験版をやってみるなどして描写が合うかどうかは確認した方がいいかもしれません。

 

細かい描写には気になる部分もありましたが、全体としてはシナリオの構造がしっかりしていましたし、最後の結末まで面白く進められたと思います。

体験版だけでも触ってみるのがよろしいかと。

 

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
未クリアの方やネタバレを気になさる方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここからネタバレあり感想です。

まあ感想と言いつつ後半はほとんど"夜"の話ですが。

 

最初に忘れないうちに感想を書いてしまうと、全体の印象としてはお話としてはタイトルに偽らない美しいシナリオなのですが、背景部分を掘り下げていくと暗い面もよく出てくるお話になっていたと思います。

実は姫織、千和、ハルの3人は存在していた時系列がバラバラで、時系列がバラバラだからこそ描けるサブキャラ同士の関係性が見えてきたりと読んでいて面白い要素はかなり多かったです。

グランドルートであるクロルート(隠しヒロインにましろがいますが)では前半でのクロの語りによる種明かしが秀逸でしたね。若干話が唐突だった感と話の長さはありますが、よくよく考えればここに至るまで大雅自身の魔法についてや、行動の基準になっていた部分が描写されておらず、それをこのタイミングで回想として入れてきたのは良かったと思います。"夜の王"についてなんかも情報がほとんどなかったですし。

これを踏まえて、それまでの個別ルートと同様にクロと大雅が幸せになるための物語を紡いでいく流れだったり、挿入歌を入れ込む場面だったりの流れがとてもきれいで夢中になって読み進めていました。

 

個人的には隠しヒロイン(攻略対象と言っていいかは微妙ですが)であるましろが一番好きです。ビジュアルも好みでしたが、シナリオを読んでいて一番幸せになってほしくなったのが彼女でした。真大雅との恋模様や、この人たちと暮らしたい、とか子供が欲しい、とか挙げていた彼女の願いがグランドルートの結末でちゃんと成就していたので個人的には大満足です。

最後の結末部分といえば姫織、千和、ハルがグランドルートでは子供時代しか描かれていなかったのでその後どうなったのかが気になっていたのですが、どうなったのでしょう。兎蛙姉弟は予想がつきますが。

グランドルートで"夜"の在り方が死んだ人間の物語が本として所蔵されていく形に変化していましたが、あらゆる可能性の結末においてどのヒロインも幸せになれた、という解釈でいいんでしょうか。"夜"自体はあらゆる時空に偏在しているわけですし、その一つ一つに物語がある、ということでいいのだとは思いますが。

 

あとは楽曲ですね。どの曲もよかったですが、「さくら、もゆ。」は劇中局として曲自体の意味合いがシナリオ上非常に重要な意味を持たせられていますし、2ndOPの「輪廻」も大雅とクロとの関係性を表していて非常に良かったと思います。

 

実をいうと個人的な意見としては1回ぽっきりしか使えない奇蹟や魔法、偶然に頼って不幸を乗り越えようとするのはあんまりよくわからなかったりします。本来ならそれらの偶然ではなく自分の力による必然で乗り越えた方がいい。大人側の価値観と言ってしまえばそれまでですが、仮にその1回をそうしてやり過ごしたところで 、また同じように不幸が訪れればその時に折れてしまう可能性があるわけですし。

そういう意味でもグランドルートで大雅が願った奇蹟や、細かくは描写されませんでしたがグランドルートのハルの奇蹟はこの作品の魔法の中で特にきれいに感じました。せっかく奇蹟を願うならせめて前向きな祈りからであってほしいです。

 

 

とまあ、おおよその感想を書いたところでここから"夜"について。

この作品の最大の構成要素はシナリオの内容的にも構造的にもやはり"夜"でしょう。

良い出来事も悪い出来事もすべてここに集約されています。

 

"夜"では魔法の力によって人々のあらゆる夢や希望が叶いますが、魔法を使うには本人がそうと納得できる"代償"を支払う必要があります。

その成り立ちは大人たちにないがしろにされてきた子供たちが願った夢である、という暗い背景があるためか、彼ら彼女らが大人たちから言われていた「何かを得るなら何かを対価にしなければならない」という言葉すらも忠実に再現して、あらゆる夢や希望が叶うと言いつつも都合のいいものでもないわけですね。

奇蹟とか魔法とか聞こえのいい言葉を使うよりかは、よく言えば頑張った自分へのご褒美、悪く言えば悪魔との契約とかそういう言葉の方が根っこの部分をより忠実に表しているような気もします。

 

実際ヒロインズが過去の出来事に対する後悔から生み出した魔法に設定した代償も各々の命であり、自らの犠牲の上にそれらを解決しようとしています。その結果主人公である大雅も自らの魔法による代償を支払ってそれを救う、というような流れが個別ルートの基本になっています。

自己犠牲の是非については本当に必要であれば多かれ少なかれ結構な人がやるでしょうし別にいいとして、

個別ルートで各々の魔法について掘り下げていく初めの部分がどうにもワンパターンだったかなという印象はあるかもしれません。

 

 

それから"夜"に関して疑問に思った点。

"夜"が存在する真の目的は呪いにより分かたれた兎蛙姉弟の逢瀬のためであり、同時に子供たちを守るために大人たちが維持していた、ということが明かされますが、私用である前者はともかく後者に関しては作中でも何度か言われる通り卵が先か鶏が先か、という部分が少しあいまいな気もしています。

はじまりの"夜"で黒い子供たちがかけた呪いの効力にもよるのかもしれませんが、この大元の原因としてはしょうもない大人たちが子供たちをないがしろにした結果黒い子供たちの呪いが発生し、正常だった大人たちをも狂わせるというもののはずです。

"夜"はあらゆる時間軸に同時に偏在していて、どこかで途絶えれば同時にあらゆる時間軸からも消えるということですが、仮にこれが"夜"が消えることで呪いの効力が薄まるのであれば、そもそも"夜"を維持する必要自体がなく、問題が自然解決することになります。わざわざ"夜"を維持するために子供たちを犠牲にし続けなくともいいわけですね。

さらに言えば"夜"が偏在していて、いつの時系列から存在している、とかそういった始点や終点がないのであれば、はじまりの"夜"もまた現在の"夜"と同じものになりうる気がしますが、これも特に描写はなかった気がします。(最初の時系列でいえば別物なのでしょうが…)

ファンタジー作品なので突き詰めていくと矛盾になってしまいそうな部分が出てきてしまうのも仕方がないのかもしれませんが、ハルルートで過去改編や並行世界的な話が出てきたりとSF寄りの要素も登場してかなりシナリオの構造が複雑になっているので、公式から見解が出ているのであれば確認したいところです。

(タイムパラドックスは起きないようになっていましたが)

 

 

ここまで読み進めていただけばわかると思いますが、半分くらい"夜"についてです。

お話としては面白かったですし、シナリオの構成だったりキャラクターだったりと面白い要素がとても多く、おすすめ度合いは個人的には高めかなと思っています。

残念ながら予想外の刺さり方、想定以上の刺さり方をするには至らなかったですし、気になる部分もないではなかったですが、"夜"に関する内容で色々考える部分が多くて、全体としては楽しくプレイできたと思います。

 

とまあ、こんなところで感想終わります。

【感想】アオイトリ

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アオイトリの感想ということで、

前回に引き続き18禁、Purple software作品です。

 

前回のアマツツミの感想記事でも書きましたが、アオイトリも名前だけは昔聞いたことがあって知ってました。当時タイトルを聞いて漠然と面白そうだなーとは思ってましたが実際にやるのは大分遅くなってしまった感。と言いつつえっちな作品自体触り始めたのが最近なのですが。

 

アマツツミ同様に主人公の背景が特殊なのでちょっと人を選ぶ作品ではあります。

具体的には主人公の律さん、人に触れることで、特に体液が触れることで相手の負の感情を消し去ることができます。そして彼は神父という立場で全寮制の女子校に住んでいます。男1人で。

全寮制の女子校という閉鎖空間になぜか1人だけ男がいて、しかも触れれば不安やなんやかんやを取り除いてくれます。なにも起きないはずもなく…公式によると本編開始時点で100人斬り達成済とのこと。こわい。

まあ、立場であったり、過去の経験から行為に対しても本人なりの思うところがあったりと、主人公の設定だけで作品に対する抵抗感は感じにくかったかなと思います。

 

シナリオの軸は当然といえば当然ですが律さんの力がキーになっています。学園内では奇蹟の力だの天使だのもてはやされていますが実態は割と時限爆弾じみた代物でさあどげんかせんといかん、という感じでその後のお話が展開していきます。

設定面とか空気感は割とベースが暗めな作品ではあるのですが、電話の悪魔が何かあるとボケるので、だいぶコメディチックな描写も多いと思います。律さんが悪魔とのやりとりの中で結構な頻度で穏やかな神父の外面を引っ剥がされて罵倒してたりしますが、この悪魔ドMなので罵倒が効かないどころかご褒美になる始末。

ボケと言えば、たまにやたらボケ倒すメアリーも良かったです。なんだあれびっくりするくらい可愛かったぞ。

という感じで、シナリオもしっかり面白いです。シナリオの軸からアマツツミの対比とも言われている作品なので、できればアマツツミとアオイトリ両方やれるといいです。どちらが好みかは人によるところが大きいと思いますが、個人的にはアマツツミのシナリオの方が刺さりました。

買う前には一応主人公の感じをつかむのに体験版もやっておくといいでしょう。

ちなみにルート分岐はアマツツミと違いあるシーンからの一斉分岐+ルートロックです。 

 

とりあえずこれで忘れないようにどうしても文字にしておきたかったプレイ済作品は一通り書けたので、次は他にプレイ済作品で何か書きたくなったときか新しく読了した作品が出てきたときにでも書こうかなと思います。

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 はい、そんなわけでネタバレあり感想です。

 

とりあえずヒロインごとに思ったことでも書きます。

 

【メアリー】

よくポンコツ吸血鬼なんて呼ばれていますが素の性格だったりなかなかの頻度でボケ倒すあたりを見ると実際ポンコツらしさが見え隠れしてます。まあそこがメアリーの良さです。いい意味で純粋ですし本人に悪意がないから同級生から人気が出るのも当然でしょう。純粋すぎてルートだと若干暴走気味だったりもしてますが、まあきっと付き合いたてのバカップルとか距離感がつかめなくて大体あんな感じになるんじゃないでしょうか?そんな経験ないから知りませんが()

この作品の明るい部分、実はメアリーと悪魔のボケがなかなかの割合を占めるんじゃないでしょうか。一緒に余計な案件を引っ張ってくる悪魔はともかく(?)メアリーはこの作品の癒し枠と言っていいと思います。

 

【小夜】

クール系妹かと思いきや中身は意外とそうでもないというか、クールというよりかは境遇もあってか上手に素直になれない感じの子。Sっ気とMっ気を両方持っているのは業が深い。律さんとは双子な関係で律さんの力の一部を彼女が保持しています。

悪魔のせいで個別の中では話が重めですが、もとから利用するつもりで小夜と律さんを引き合わせるわけですし、悪魔にとって本命の筋書きともなれば話が重くもなるでしょう。いくらふざけていてもヤツの根っこは非人間ですし。

まあ詰めが甘いせいもあって彼女のルートでは律さんが弾けちゃった挙句、悪魔は逆に吠え面かくことになります。当の本人は笑うしかないでしょうね。

本来の筋書きと書いている通り重要なルートで、設定的な部分に関しても彼女のルートで明かされる割合は高めだと思います。

余談ですが、彼女のルートのあるシーンでの闖入者の声であるキャラクターを思い出してしまいました。業が深い…。

 

【理沙&美果子】

昔律さんを襲っちゃった先生とその妹。妹は天才なのでテストの点数の取り方で遊んでいる。頭の使い方がよくわかりませんが、使いどころもなく持て余してしまえばそんなものな気もします。

このルートでは年上のお姉さんが欲求のままに暴走するところが見られます。それと、あくまで2人のルートでありヒロインは1人ではありません。つまりそういうことですね。ある意味では一番号が深いルートかもしれません。

悪魔が本来の仕事をサボタージュするルートなのもあって、この作品らしいダークな雰囲気は割と薄め。

 

【あかり】

公式の紹介文がそのまま出てくるなんて聞いてない。

お帰りなさいませご主人様> <

じゃないんですよ不意打ちされて声が出そうになったわ。

それはさておき、本作品のグランドヒロインです。

M気質というか、怖いものに自ら近づいてしまう危うさと妖しい魅力を持った表に対して、"普通"であることを嫌い、"特別"を憎む裏という二面性が魅力的でした。

電話の悪魔もそうですが、あかりは声優さんの演技が強烈に光っていたと思います。

日常シーンではまるで一般人代表のような感覚もありつつ、個別ルートを終えるごとの幕間で異質な感じを出し、グランドルートで起爆する流れは見ていて面白かったです。

メイドさんや恋人としてのあかりと最終盤とそれ以降のあかりでがらりと雰囲気が変わるのもおいしいところでしたが、律さんの事を思って行動するシーンを見ていると、本作のヒロインの中ではおそらく一番献身的、とかそういう言葉が似合うようなヒロインだったかなと思います。彼女自身にしてもどことなく不器用というか、生きづらそうなものを抱えていると思うのですが…やはり根本的には優しい子なのでしょう。

改めて振り返ると全体的に業が深い子ですね。"普通"ってなんだっけ…。 

 

【電話の悪魔】

ヒロインではないですが書きたかったのでわざわざ枠作りました。

主要人物との会話でのギャグが最高ですね。大体ボケ散らかしたところに罵倒されるも、ドMなので罵倒はろくに通じないし、会話のペースを握るのが上手いので毎回ボケては罵倒されていた気がします。ちょっと腹が立つのもいいキャラしてる証拠でしょう。

ちなみにせっかく上手く言ってたと思ってた計画が最後の最後で台無しにされる瞬間の悪魔の声音は大好きですね。ドMといえど、というかドMな悪魔だからこそああしてぶちこわしにされた瞬間の本気の感情が見えるところがいい。ちょっと悔しそうなところとか最高ですね。

終盤のシーンはまだ本来の内容を聞けてないのでちゃんと聞きたいところ…。

 

総評としてはシナリオは文句なしに面白かったですし、できれば一度体験版からでも触ってみてほしい作品だと思います。

キャラクターも勿論ですが、bgmについても「籠の中の籠の鳥」をはじめ美しいものがそろっていましたし、OPテーマや挿入歌も是非一度聞いてみてほしい曲でした。

一斉分岐で各ヒロインルートを攻略してからのグランドルート開放の流れの意味付けの仕方も個人的に好みでした。ノベルゲームにおける個別ルートはグランドルート前の情報開示だったり、最終的にグランドルートに進むにあたりなかったことになる印象があったのですが、並行世界として語りに含めることでうまいこと話を絡めつつ、それまでのヒロインルートで浮上していた課題も回収されていたのはよかったと思います。

各個別ルートで悪魔や異能が絡んでいる部分の要素はグランドルートでも拾われているのですが、赤錆姉妹のルートで出てきた要素がまさか一番最後になって出てくるとは思いませんでした。というか、その気になれば悪魔は肉体に憑依できる、の方がどこかしらで出てきそうだと思っていたので、ここに感想を書き込むまではそちらの要素が拾われていたことに気づいてませんでした。 

 

あとはアマツツミとの対比云々のお話もありましたが、これは私の個人的な趣味趣向の問題もあるのですが、グランドヒロインであるあかりが思ったほど刺さらなかった(というか、アマツツミの水無月ほたるが想像以上にえぐい刺さり方をしたのもある)こともあり、個人的にはアマツツミの方がお話としては好みです。

多分これはそれまで触ってきた作品だったりキャラクターへの感情移入だったりで個人差が出る部分だと思います(アオイトリも流れが綺麗であることは変わらないですし)。

優劣の付くものではないのですが一応言い訳がましく。

まあでも、なんであかりの刺さりが甘いのかはまだ自分でも整理がついていないので、そのうち再プレイもしておきたいです。根本的な性質が近すぎるか遠すぎるか、みたいな感じの理由で感情移入に失敗していたような気もしますが、まずはやはり積みゲーの落ち着く頃を見計らって再プレイでしょうか…。

 

こんなところで今回の感想はしめようと思います。

毎度のごとく後で書き忘れがあったことに気付いてちょこちょこ書いた内容を後から直したり書き加えたりしているのですが、今回は書いている時間も時間で眠い頭をしているのでやっぱり書き直しが出てきそうな気もします。

【感想】アマツツミ

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アマツツミの感想を書きます。

えっちな作品の感想を書くのは初ですね。

 

とはいえシーンの描写についてとかは基本的に細かく書く予定は今のところありません。

一応人の目に触れるところですし書きにくいのもありますが、あまりシーンにこだわりがあるわけでもないので。

 

で、まあ初Purple software作品です。

とは言ってもこの作品自体は実は数年前から名前だけは知ってました。

ずいぶん前につながっていたTwitterのフォロワーさんが、アマツツミとあともう1つアオイトリの名前をちらっとツイートされてたんですよね。その方とはずいぶん前に相互ではなくなってしまったのですが、今は元気にしているのかしら。

まあそこでタイトルを知ってたことなんて最近まで忘れてたんですが。

 

初めてえっちな作品の感想を書くわけですが、この作品はシナリオやキャラクターの魅力は個人的に抜けていて、多分当分はこの作品以上にキャラクターを好きになるというか、楔として心に残ることってない気がします。なのでぜひ人にもお勧めしたい作品ではあるのですが、率直に言えばこの作品、主人公は人を選ぶと思います。(おすすめしたいのにこう書くのもあれですが)

なんでかってこの作品、個別ルートに入る前から各ヒロインとことに及びます。

何なら本編開始時点でヒロインの一人と経験済です。

そんな中他のヒロインといたしちゃうわけですね。

一応普通の人間と違う感性なんですよ、みたいな理由付けもありますし、私は慣れましたがさすがに最初はちょっと面食らう部分はありました。

 

ちなみにこの次感想を書く予定のアオイトリも同じ理由で主人公は人を選びます。なんでそういうタイトルばっかり感想書くんだ。

とは言っても普通にルート入るまで致すのはおあずけしてるタイトルで感想書きたいサクラノ詩とか、感想書くには理解が足りてなさそうなのでまだ書けないんですが。せめてすばひびくらいはやったほうがいいだろうけど例によって積んでる←

 

で、いきなり人を選ぶと言われてしまった主人公の誠さんですが、一応フォローらしきものをしておくと神の末裔と言われています。

より詳しいことを言うと「"言霊"使い」と言われているもので、口にした言葉を聞いた人間はそれに必ず従う異能を持っています。

えっちなゲームで絶対に役に立ちそうですね()

作中では「"我は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言い離つ神"」というフレーズがたびたび出てきますが、

そのままググる一言主とか古事記の内容が出てきます。

文字通りの神をベースにしているキャラクターなわけですね。

とまあそんな力を持っている都合、人里離れた山奥で"言霊"使い達は閉じこもって暮らしているのですが、彼は好奇心から里を飛び出し人里に下りてきてしまいます。

で、人間社会から隔絶された世界にいたがために一般常識がない、というのが一応の理由付けです。うん…うん?まあいいでしょう。

 

とまあ話題がちょこちょこ脱線してるところで本題の感想ですが、評価サイトで高い評価が出ているだけあって素晴らしいシナリオでした。えっちなゲームに対する自分の評価としては今のところトップです。

誠さんは良くも悪くも人間社会の価値観に染まっていないため、自分の好奇心のために人里にでてきていろいろなことを(やらか)しますが、そんな中でも人々と触れ合う中で彼が重要な行動をする際の理由はとある言葉を基準に基本的に一貫していますし、それは各ヒロインのルートに入っても変わりません。

この辺の感覚は体験版を触っていただければなんとなくつかめると思います。

この作品のシナリオについては私は自信を持っていいと言い切れるので、えっちな描写に一切触りたくないとかでなければ是非とも触っていただきたい。新品でパッケージ探すと高いですが。

あとは念を入れるなら体験版をあらかじめやるのが吉です。

 

ルート分岐は途中下車制なので、順に各ヒロインの本筋ルートがあって派生していく感じです。えっちなゲームで途中下車式にしたらそれは本筋ルートで致したら次のルートで別のヒロインと致すのでは?ということになりますが、そこはこのゲームはそういうものだと思ってください。

 

ちなみにこの作品の舞台は箱根らしいのでいろいろ落ち着いたら行ってみたいですね。

あとは一言主に関する神社とか。

 

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 はい、そんなわけでネタバレあり感想です。

 

例によって各ヒロインについて軽く書きますがまずは全体の所感から。

一本道のシナリオに派生でヒロインごとのルートがついている関係で、各ヒロインが抱えている根本的な問題については全て解決した上で最後のエンディングが迎えられるのは気持ちよかったです。

私は基本的には最終的には一本道のゲームというか、「このエンディングしかありえない」という終わり方が好きなので。

まあ一本道と一言で表しても終わり方のパターンとしては単純にルートがないとか、隠しルートのエンディングですべての問題が解決して大団円とか。他のルートだと根本的な問題が解決していないので最終的にはこのエンディング以外は実質すべてバッドエンド、とか色々ありますが。

 

アマツツミの場合も本筋ルートに関しては全て突破しないとグランドヒロインがどうしても救われないまま終わってしまうので、他のヒロインの派生ルートに入るわけにはいかない側面もあります。それはそれで致した後の各ヒロインを振る流れなので「ここで彼女に悲しい顔をさせるのか…」という気持ちになりますが。やっぱりそう考えると誠さんどうしようもないな、という気持ちにはなります。

あとはこのゲーム、OPテーマが「こころに響く恋ほたる」なわけですが、曲自体がキャラクターのことを歌っていて素晴らしいのは勿論のこと、曲名がそのまま本筋ルートの順番にしてあるのもよかったですね。

あと前々から思ってましたがノベルゲームの楽曲って大体どれもネタバレソングな気がします。終わってから聴かないと意味までは分かりませんが。

 

さて、大まかな話もしたところで各ヒロインの話をば。

 

【こころ】

養殖のお姫様とか少女漫画のヒロインとか、善性100%とか彼女を表せる言葉はいろいろあると思いますが、元気な妹、これに尽きると思います。

誠さんがこころに捨てられたペットよろしく拾われて、わざわざそういう欲求を抱かずに済むように"言霊"で家族設定まで作ったのに、禁断の愛が大好きな彼女はそれをぶち破ってくるという。

おバカな子なのかというとそうではなく、ちゃんと周りを見ている普通に聡い子です。だからこそ本筋ルートで誠さんに対して見せた表情は彼を行動させるわけですね。

実際かわいいのでどうにか叶えてあげたくなる。

メシマズをことある毎にネタにされてはおめめの潤んだかわいい顔を見せてくれますがメシマズはまさかのお母さん仕込み(こちらは料理が上手い)という。まあその理由も母あずきさんなりの想いがたくさん込められていて温かさを感じられます。

 

【響子】

神社の娘さん。霊感があるのが原因で初期状態だとぼっちで、友達が欲しいと悩んでる子。ふとしたきっかけで"言霊"使いであることを知られてしまいますが、巫女さんなので愛と揃って崇めてきます。読書家だからそういうのが好き、っていうのは分かるものの頭の中でぱっと神と巫女を結びつけてそう転がしていくのは結構すごいと思う。

響子の本筋・派生ルートでは彼女が霊感によってみている世界と、霊感が目覚める要因になった過去の事故に対する清算、というのが主題になっています。

起きてしまったことを変えられるかもしれない、という部分の是非を誠さんと議論していましたが、作中でも語られたようにその行動の結果は救われたものを自ら投げ捨てることになってしまうので、そういう意味ではあくまで清算した上で生きていく、という方向に向いてくれてよかったと思います。

 

【愛】

許嫁。彼は彼女とすることで行為を覚えてます。

里にいたころからの許嫁なので彼女も"言霊"使いで、かつ生きている中で最も強い使い手。"言霊"使い同士はかけられた"言霊"を破ったりもできますが、基本的に誠さんでは歯が立ちません。

誠さんは彼女という許嫁がありながら彼女をほっぽって人里にでてきてしまいます。しかも愛が追いかけてくるころにはほかのヒロインと致した後です。修羅場。

一応その場では許してくれますし、その後もずっと誠さんの意思を尊重し続けてくれるいい女の子なわけですが、誠さんは(事情もあるとはいえ)他の女の子のお尻を追いかけているので、愛本筋ルートに入る頃には強硬手段を取られてしまいます。

それはそうなるわさ…。

とは言っても元々の関係性があまりにも近すぎたこともあってか、若干普通の恋人関係とはずれているような部分もあった中、ルートを経て2人がより良い関係性に変わっていったのは見ていて嬉しかったです。 

 

【ほたる】

病院の娘。本作品のグランドヒロイン。

私は彼女が一番好きです。というかこころ本筋が終わった時点の描写の時点から正直ほたるがどう動いていくのかがずっと気になって仕方がなかったです。

初登場時からずっとその頭の回転の速さ、聡さを見せつけた少女。

誠さんはおろか愛の"言霊"ですらなぜか通じない不思議な少女。

いざ蓋を開けてみればどのルートでも彼女は必ず何かしらの形で誠さんの選択に関わっていて、こころ本筋で誠さんのその後の行動を決定づける大切な約束から始まり、重要な場面では必ず彼女がいました。

だからこそ読み進めていて彼女の物語を見るのはずっと楽しみでしたし、いざルートが始まってみればやっぱりすべてが魅力的な少女でした。

当初からあった違和感が明かされ、"オリジナル"の彼女の存在を知り、グランドルートだけあってどんどん話が展開されていく。

デートをして、えっちなことをして、最後の結末まで走り抜けていく様子は素晴らしかったと思います。

END2ルートでは空に手を伸ばすシーンが2箇所ありますが、あそこのシーンは場面的にも心情的にも対比的になっていて個人的に好きです。

 

それから、途中で挿入されたムービーと「コトダマ紡ぐ未来」。

最高でした。歌詞もさることながら曲調もムービーも見事にぶっ刺さりました。

互いを想いあう歌ですね。思い返すたびにシーンがフラッシュバックしたり泣きそうになります。

 

あと、どうしてもこれは書いておきたかったのでシーンについて。

彼女のシーンは個人的に他のヒロインよりも明確に「することの意味」を強く感じられたのがよかったです。えっちなシーンってまあそもそもがえっちなシーンなので意味も何もない気がしますが、こと水無月ほたるという少女がする上ではそれぞれにある意味美しい意味付けがあった…と言えばいいのでしょうか。

誠さんが美術品を穢すような、なんて言い方をしていたりもしましたが、なんとなく他作品も含めてこれまでに見てきたシーンとは意味合いの違うシーンだったなという印象があります。

 

そういえばこのゲーム、どのヒロインのルートでも生きることについて何かしらが語られています。

こころ本筋では母・あずきさんの病気について。

響子本筋では響子と故人である鈴夏の命の選択について。

愛本筋では故人である双子の姉・希への贖罪について

ほたる本筋では2人のほたるについて。

それぞれの中で誠さんはほたるとした約束を踏まえて選択をしています。

グランドルートになっているということもありますが、彼にとってほたるがそれだけ強い意味を持った人間であり、自ら語った通り対等に接することのできる相手だったのは本当に良かったと思います。

でも全部終わった後でほたる以外に心を揺さぶられてるのは説明してほしい。

この甲斐性なしめ。

 

ところでほたるルートの終わり方については1、2それぞれどちらがいいかの意見があるようですが、個人的には2かなと思います。あくまでゲームのシナリオとしてみた時には確かにEND1の方が印象には残ります。が、そもそも誠さんは最後に"オリジナル"とどう向き合うかを決めるまでは重要な選択をするとき常にほたるとの約束を思い返しています。

"みんなの笑顔と幸せを守る"

"みんなのために自分を守る"

END1の誠さんはこの約束に対して誠実でいられたでしょうか。

"オリジナル"が"コピー"に対して天津罪を犯したのなら。

誠さんもまた"オリジナル"に対して天津罪を犯したからこそ2人で消えた。

要は「みんな」を選ぶ権利はあったのか、否かが軸だと思います。

だからこそ彼はあの瞬間だけ神に戻ったともいえますが…そもそも神ですら罰せられる罪なら、やはり犯してはいけないものなのでしょう。

人ならば犯してもよいものであるわけでもないですし。

 

人として、という部分に焦点を当てた場合、作品中を通して人として生きた誠さんの到達点としては、3者が納得の上で結論を導き出すことのできたEND2がそれらしいかなと思います。

それから全員が納得する、という部分でいえば、響子本筋における自分一人で納得の上で鈴夏に命を明け渡すつもりだった響子とEND1、実際の響子本筋の結末とEND2で符合する部分もあるかな、と書いてて思いました。

あとはこれに関しては完全に私情なのですが、“オリジナル”のほたるとのファーストコンタクトの時に彼女がこころを指してこころん、と呼んだ時点で、私の中からは彼女を何の容赦もなく消してしまうという選択肢は消えてしまいました。あの状況で出たその一言だけで、彼女もやはりそれまで接してきたほたるたちと同じように「水無月ほたる」であることがよくわかってしまった。

その後のほたるとのやりとりを見ていても、“コピー”の独占欲や“オリジナル”から漏れる“コピー”と同じ言い回しを見ていても、やはり根本は同じなのだな、という思いが強まるばかりでした。まあ大本が同じなのでそれが自然なのでしょうが…。

なにより強く感じたのは“コピー”に対して「人を動かすのは憎しみではなく愛情」なんて宣っておきながら、END2側の彼女以外はそれを自分に対しては向けてもらおうとは微塵も思っていなかったことです。END2もEND2でやたら不器用なやり方をしているあたりほたるらしいな、と思いますが。

当初の“オリジナル”は“コピー”への愛情を利用し人質とすることで目的を達成しようとしていましたが、その愛情はあくまで“コピー”に対して向けられたもので、“オリジナル”に対するものではない。つまり彼女の理屈で言えば本来なら自分を救ってもらう要素としては不足のはずなのです。しかし“オリジナル”は最後の最後までそれに気づかなかった。そんな様子がちょうど“コピー”のほたるたちが自分に対して向けられた感情に戸惑い、焦っていた様そのままだと思いました。自分が誰かと恋愛をすることや、恋愛対象となることをまるで考えていない。あまりにも符合する部分が多すぎたというか、要は“コピー”だけでなく“オリジナル”の水無月ほたるに対しても強く情が移ってしまったのだと思います。理論武装していく考察よりも素直に感情をぶちまけた方が中身書けますね(笑)

 

一カ所だけ気になったのがほたるEND2の最後、某漫画よろしく"言霊"使いの力そのものをのせて"言霊"を使っていますが、あれって対価としてはどんなものだったんでしょう?適当だったのか過剰だったのか。

過剰だったのであればその分は何処に行ったのでしょう?それこそ誠さんの散々すり減った魂を補填したとかであればいいのですが、魂が減れば寿命に影響するのであればどちらにせよ誠さんの残り時間が気になってくるのですが…。

せっかく大団円になったのにすぐ終わりが来てしまうのではちょっと悲しい気もしますね。

 

 

てな感じで、私の感想はこんなところでしょうか。

ちなみに本編中では明かされなかった主人公の名字についての公式からの公言があったようです。

リプツリーとか辿るとかなり色々言及がありそうなので備忘も兼ねて貼っておこうかなと。

個人的に気になっていた部分も書かれていてなるほどなーと思いました。

  

補足の方

  

ついでに公式HPの開発コラムも忘れそうなのでぺたり。

www.purplesoftware.jp

 

というか、書いてる途中でこの辺のツイートとか見つけたので貼ったんですが、この作品考察難しくない…?

単に私がそういうの下手なだけなのも多分にあると思いますが…

 

【感想】Summer Pockets REFLECTION BLUE

今回はSummer Pockets REFLECTION BLUE(以降サマポケRBまたはサマポケ)の感想を書いていきます。

私にとっては初めてのKey作品でしたが、やっぱり有名なブランドでしかも泣きゲーが強いと言われるだけあって非常に面白かったですし心に響く描写も多かったです。
REFLECTION BLUEは無印からヒロインが追加されている分シナリオが長くて読み応えがあるのがいいですね。しかもどのヒロインも魅力的なので長くても飽きがこないです。ルート終盤になるとだいたい感情をかき乱されながら読んでるので飽きるような余裕はないですが。

他にもREFLECTION BLUEは無印から一部シナリオが修正されているらしいので、今から買うならまあこちらかと。スマホ版があるのと夏頃にSwitch版も出るようなので間口も広いのはとてもよき。大元のPC版から通して全年齢の作品なので、えっちな描写が気になる方も気にせず触れます。

鍵作品の主題は家族が多いらしい、というような話を聞いた覚えがありますが、ゲーム本編の内容というか、この作品のテーマもまた「家族」かなと。
夏休み、という単語と家族がどう結びついているのかに関しては私の下手な説明よりも実際にプレイしていただいた方がわかりやすいでしょうが、どのルートにも要素としてある程度絡んでいると思います。(世の中には百聞一見、なんて言葉もありますし)
Twitterの方のTLにでももしクリア済の方がいればぜひお話したいですね。

テーマ云々も勿論良いのですが、楽曲面でも総合力が高い曲が多すぎて外れがないくらいどれも素晴らしいです。
ゲーム本編から話がそれていきますが、この記事を書いてる11日前にKSL2021があって、その時にサマポケ楽曲をライブ音源で聴くことができて嬉しかったです。
どの曲もいい曲ですしそれぞれ思い出もあるのですが、特に夜奏花と羽のゆりかごの2曲はやっぱり耐えきれずに泣いてました。終わる頃にはティッシュが積み上がってました。
配信でみてたのですがチケットがとれれば生で聴きたかったですね。あとポケットをふくらませてはセトリになかったのでこれもライブ音源で是非聴きたいです。

あと、こんな状況なのでまだしばらくは難しいだろうな…とは思ってますが
できれば夏場くらいに直島周辺の聖地巡礼に行きたいですね。
調べてみたところ熱海とか茨城の方にも聖地はあるみたいなので、できればそういう場所にも一通り行ってみたいですがまずは瀬戸内海。
私は割と面倒くさがりなのもあってか聖地巡礼自体あんまりしたことがなかったのですが、わざわざ遠征してまで聖地巡礼したいと思うくらいにはこの作品に対する思い入れが強くなりました。
せっかくなので聖地巡礼前には再プレイもしたいですね。

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
未クリアの方やネタバレを気になさる方はブラウザバックをお願いします。






















































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ここからはネタバレ込みの感想になります。
やっと…!やっとぶちまけられる…!

ヒロイン個別に感想らしきものを少しずつ書こうかと思いますが、
全体の所感としては基本的にどうにかして次に繋がりそうなハッピーエンド風味になっていたと思います。
まあ若干のご都合主義感はなくもなかったかもしれませんが、別に不幸になってほしいわけではないので私はそこはあんまり気にしません。
攻略順はしろは→蒼→うみ→紬→静久→のみき→識→鴎の順でした。
※感想の記載順は攻略順ではないです。


【蒼】
各ヒロインの個別ルートではちょこちょこサマポケの世界観における結構重要なキーワードが出てきますが、蒼ルートはそれについて詳しい説明があるルートです。こだわりがなければ性質上早めにプレイしたほうがいいかもしれません。蒼ルートはその重要なキーワードに関係する蒼の思惑と、その結果起きる出来事までが通して描かれています。
ルート外でも蒼はバイトの関係でふとした時に羽依里のサポートに入りやすい立ち位置なので、いいキャラをしていたのではないかと思います。
余談ですが、ルートはないですが双子の姉である藍も魅力的な子なので、彼女の話ももう少し詳しく知りたくなりました。


【紬】
事前に見えていた情報とビジュアルだけだと割と好みかな?くらいでしたが、甘かった。
個別ルートは危険でした。最初に泣いたのはこのルートだったと思います。
ひと夏の限られた時間の中で何をするのか、を考えて皆で実現する、優しくて暖かくて切ないお話でした。最終盤の演出はずる過ぎました。紬と静久と羽依里の3人の組み合わせは良い。
無印時点ではルートがなかった静久のルートがRBで追加されましたが、両方読むともっと二人を好きになれます。
プリングルズおいしいよね。
むぎゅぎゅむぎゅぎゅぎゅ~~~~…。


【鴎】
夏休みで冒険、という単語だけで心が躍るテーマのルートなのでワクワクしました。
全ルートの中で一番ワクワクドキドキできる楽しさ前回のルートだと思います。
ちょっとした謎解き要素もあって、読みながら考えられるのも良いですね。
ルートの中で鴎のバックボーンを掘り下げていくと泣ける要素もあって、中身は濃いルートだったのではないかと思います。
他の方の感想とか見ていると刺さっている方が多い印象ですが、おそらくテーマに対する好みの問題(どちらかと言えばシリアスな方が好み…?)でしょう、私は刺さりが甘かったかもしれません。再プレイしたら印象変わるかしら。
むごっほ。


【静久】
RBでヒロインに昇格。ことあるごとにおっ●いの話をするのですがだんだん自分の中で哲学じみてきて笑いました。ヴァイスシュヴァルツでも特徴に付与されてるし…。
ルートについてですが、紬ルートと静久ルートは基本的に紬、静久、羽依里の3人で進みます。自分のルートの方での掘り下げもありつつ、お互いのルートも含めて読むことでよりそれぞれの子の良さや3人の関係性の良さが見えてくる構成で非常に良かったです。お話としてもエピローグまで含めてとてもきれいな流れですし、読み終える頃には大好きになれたキャラでした。
ところで、真面目な生徒会長として知られる彼女が夏休みに入ってなぜか弾けてる様子と、弾けてるのに恥ずかしがり屋で攻められると弱いお姉さんってだいぶ強いです。


【のみき】
RBでヒロインに昇格。改造水鉄砲で日中から服をパージしだすHENTAIにおしおきするちっちゃいのに大きいヒロイン。
そういう話をされると弱い子なのも可愛らしいです。
ルートでは彼女の鳥白島に対する思いの強さが感じられます。ほとんどの行動が鳥白島に対する思いにあふれているのがよくわかります。HENTAIへのお仕置きもその一環です。
ちょっとおふざけ感もある毎晩の夢はある意味で一番ギャルゲしてたのではないでしょうか。そんなシチュエーションある???と思いながらニヤニヤ読み進めてました。
割と重いバックボーンが明かされたりもしますが、心温まる終わり方でよかったです。ルートが終わるころには大好きになってました。(まあどのヒロインも大体そうですが)


【識】
RBで新登場したヒロインにして、私がサマポケヒロインの中で最も好きなヒロインです。
一番刺さったヒロインは?と聞かれたら100%彼女だと答えるくらいにはぶっ刺さりました。
当初は正直ここまで刺さるとは思っていませんでした。完全なダークホースでした。
だいたいどのヒロインも何かしら希望を持たせたエンディングですが、識ルートだけは彼女の来歴と着地点の性質上ちょっと毛色が違う気がしますね。識ルートEDテーマに個別の楽曲も用意されていますし。泣けるシナリオに着地点の性質も相まって、ルートクリア後はどのルートにも彼女を感じられるようになります。
彼女のルートがあるからこその結末になっている部分もあるようなので、個人的には無印のサマポケのシナリオとの比較もしてみたいです。あとはイベント限定販売の書下ろしショートストーリーを読むとより深まるらしいのですが私は入手できていないので読めてません…。


【しろは】
長くなるのが目に見えてたのであえてトップバッターから外しました。
初期状態のビジュアル面だけで判断すると一番好みでした。銀髪っていいよね。
彼女は人を遠ざけようとしてあえて周囲に冷たい態度をしている節がありますが、個別ルートではそのあたりの理由も明かされます。鳴瀬の巫女…つまり鳴瀬家の女性は代々不思議な力を持っていて、その力が原因であえて人を遠ざけようとしているわけですね。根っこのところは心優しい子なわけです。本人もつらいでしょうに。不思議な力の大本を知るとなおのこと。
でね、これがまた笑顔もかわいいんですよ…。人を遠ざけようとしていなければ、能力に縛られていなければきっとあの可愛らしい笑顔を自然に周囲に向けられて、普通の明るい女の子でいられるんだろうな、とも思うわけです。
ALKAルートをクリアする頃には確信するのは私だけではないと思います。
さらにpocketルートも含めて全ルートクリアすると大体の人は好きなヒロインとは別にサマポケのヒロインは彼女しかいない、という結論になる気がします。この最後の2ルートの内容はそれだけ濃密でした。
嗚呼、幸せになってください。本当に。
それから小原好美さんに感謝を。


【うみ】
私はぶっちゃけこの作品は彼女のための作品と言っても過言ではないと思ってます。
私はサマポケで好きなヒロインを聞かれたら識さんと答えますが、このゲームの真ヒロインはしろはさんです。
そして一番幸せになってほしいのはうみちゃんです。

大事なことです。
ゑ?まだやってない?なんでこんなところまで読んでるんだ今すぐブラバしてサマポケを買ってプレイするんだ早く早く早く早く早く早く早く早く早く早く













(中略)


さて、うみちゃんですが、自身以外の個別ルートを進めていく毎に主人公への呼び方が変わっていきます。
そしてうみちゃんの個別ルートは初期状態の呼び方の間でないと入れません。
そのあたりにも理由や意味はあるわけですが、プレイ済みの方はもうご存じの通りでしょう。
クリアする前後では彼女の個別ルートの重みがまるで違ってきます。
彼女がこのルートの前後でどのように心境を変化させていったのか。
公式HPのSSも読むとこのことにより強く想いを馳せずにはいられませんでした。
聖地巡礼前に再プレイしなきゃ…(使命感)

個別ルートについては触れたとおりですが、彼女は何よりヒロインごとの個別ルートすべてを読み終えることで開放されるALKAルート、そしてグランドルートであるpocketルートの主役でもあります。
呼び方が変わるたびに少しずつ感じてはいましたがALKAルートの彼女には正直なところ衝撃を隠せませんでした。
絵本の内容といい示唆的過ぎて、結末が見えているのに読み進めなければならない感覚は辛かったです。
零れ落ちていくものがある中でそれでも過ぎていく時間と、それでも最後は笑っていた彼女を思い出すだけで感情がぐちゃぐちゃになりますし、そんな中で流れる夜奏花は言葉にしがたい想いが勝手にあふれ出してしまうようでした。
ヴァイスシュヴァルツの「さいこうのなつやすみ」のカードとか、初めて見たときはエラーかと思いましたが意味に気付いたときは思わず泣きそうになってしまいましたし、彼女に関するカードは思い出に関するものも多くて…。
うみちゃん…!!!

そんなALKAルートを経てのpocketルート。
辛かった出来事をすべて変えて、みんなが幸せになるための物語。
私個人としては鳴瀬の巫女の力は見据えるべき現実から目をそらすための力ということであまりいいものではないと思っていますし、皆が普通の人間として生きていけるようになるために、という意味ではpocketルートのエンディングがやはり落としどころとしては妥当だと思っています。
うみちゃんの選択も、正しい在り方だとは思います。多分自分でも同じ立場なら同じことをする。

が、それとこれとは話が別です。
わざわざうみちゃんがそんなことしなくてもよかったのに。その選択の結果何もかもが変わってしまうのに。しろはが「ただうみちゃんと過ごせたあの時間があれば他に何もいらなかった」と言っていたように、何もかもが変わってしまうことの意味はとてつもなく重かった。
故にALKAルートEDテーマは羽のゆりかごであり、あの絵本はあのお話だった。
無印版のシナリオを知らないので比較のしようがないですが、最後の最後、結末の結末はおそらくRBで加筆の入っている部分だと思いますが、あれがなければうみちゃんに救いがなかったかも、と思っています。
できれば無印版も読みたいところですが。
兎にも角にも、うみちゃんにはちゃんと幸せになってほしい。
皆が幸せになるための物語にうみちゃんがいないのは認められない。
そんな感じで、ぼろぼろになりながら全ルート読了していました。素晴らしかった。
ルートによってはEDクレジットでしろはとうみちゃんが鷹原姓になっていたのもよかったです。
なんならこの記事を書きながらも涙と鼻水を垂らしてます。




終わりの方壊れてた気がしましたが気のせいです。多分。
酒入れてなくても酔ってるように見えるなんて言われる人間の感想ですしこんなものでしょう。
前にサマポケの感想を確かブログか何かでみる機会があったのですが、その方が自分も結婚できたら子供がほしい、というようなことを仰っていました。
これに関しては正直結婚とか子供とかあんまり考えてない私でもクリアした後にふいにそう思ったくらいなのでその通りだと思います。
それくらいALKAルート→pocketルートの流れは素晴らしかった。
まだ顔面ぐちゃぐちゃですが書きたかった内容は多分おおよそ書き終えたので、
この辺でしめようと思います。

【感想】ATRI -My Dear Moments-

以前にプレイしたATRI -My Dear Moments-の感想を書きたいと思います

後半部分にはネタバレを含む内容を書くため気になる方は前半を読んだらブラウザバックを推奨します。


まず私がこのタイトルに触れたきっかけ自体は割とたまたまだったりします。
当時はsteamで何か面白そうなゲームないかなーと探していたのですが、偶然体験版が配信されていたのが目に入ったのでそれをやって面白かったのと、
値段も2000円ほどの所謂ロープライス帯だったのもあり気がついたらダウンロードしていました。
実を言うとその後しばらくは他に色々ゲームをしていて放置してはいたのですが…()

ただクリアまでたどり着いてみると、シナリオもキャラクターも世界観も楽曲も素晴らしく噛み合っていて、正直2000円で買ったとは思えないような満足感がありました。
このタイトルを触ったのがきっかけでしばらく離れていたノベルゲームにまた触り始めたくらいにはよかったです。むしろ体験版面白かったのに何で積んでたんだ。


肝心の感想ですが、まあなによりもまずATRIがかわいい。これにつきますね。
ロープライスのゲームということもありますが、進行上所謂攻略ヒロインはATRIしかいないため、ATRIを好きになれるかどうかがこのゲームの最重要ポイントだと思います。
声はかわいい、見た目もかわいい、動きもかわいい、元気でちっちゃい、そんな愛らしいヒューマノイド、あるいはアンドロイド。それがこの作品のヒロインかつタイトルであるATRIです。
ゆさの先生描くATRIのビジュアルが私にぶっ刺さったのも大きいですし、主人公の夏生さんや他のキャラクターとの掛け合いの中でちょこまか動いて、時々プリプリ怒ったりテレテレしたりするのが非常にいいですね。
自分がこういう元気な雰囲気の女の子を好きになるとは思ってませんでしたし、実際今までこういう子を好きになった記憶があまりない気がします。年を経て好みの変遷でもしてきたのでしょう。なにはともあれATRIが可愛いことと、私の中でATRIがそれなりに大きな意味を持ったことは事実です。
世界観設定としても世界中が海面上昇によって沈んでいく退廃的な世界で45日間の物語を描いていて、そんな中で生きている人々の情景も美しいものでした。背景をわいっしゅ先生が担当されているのですが、Twitterやなんかでもたまにrtしている通りとても素敵な風景のイラストを描かれる方で、退廃的な世界観と完璧にマッチしていました。
私は以前からコミケにいくときはこの方のサークルがでているかはチェックしていたので、クレジットでお名前を見たときは思わずニッコリしてました。
とまあ、キャラクター、背景美術、楽曲などすべてを丸ごと好きになれた作品ということで非常に楽しくプレイできました。

あと、販売元がアニプレックスの関連会社だけあって公式HP見るとアニメーションPVがあがってます。
atri-mdm.com

動いてるATRIかわいい。
全年齢だしそのうちアニメ化もするのでは…?みたいな噂も聞きますがどうなんでしょう?アニメ化したら私は死にます。

楽曲面で言えばATRIの曲は松本文紀さんが担当されているのですが、
調べてみたところ有名なものではサクラノ詩のOP曲だったりグリザイアシリーズの楽曲も担当されているすごい方のようで、ATRIの曲も綺麗なものがとても多かったです。
よくあるのは声優さんなんかもそうですが、ゲームをしているとこういう作曲家さんとかライターさんについても気になって調べてみて、そこからまた新しいゲームをしたり広がるのはいいですよね。
余談ですが、サクラノ詩についてもプレイ済なのでそのうち感想とかを書くかもしれませんが、テーマ部分を自分の中で整理しきれていないので時間かかるかも…


あとこのゲーム、最新のゲームだけあってシステム面も非常に充実していたかなと思います。
ATRIの後から5本以上はノベルゲームをしてきたと思いますが、ほとんど数年前のゲームばかりしていたとはいえ個別の台詞までお気に入りとして保存して後で聞けるようにしてたのはATRIだけでした。最近のゲームでも台詞保存ってやってる会社あるのかしら?
f:id:pmoon_wc:20210428233504j:plain
一応シーンは隠してますが、これかわいいなーと思った台詞を保存していったらなぜか怒ってる台詞とかびっくりしてる台詞ばっかりになってた気がします。かわいい女の子に怒られてもかわいいものはかわいい。それはそれとして反省はしないとね、拗ねちゃったらかわいそうだし。

そんな感じで、私としてはATRIという作品は非常に面白く興味深くプレイしていました。
面白かった~しか言ってませんが考察とかもうちょっと深いところで思ったことを絡めるとうっかりネタバレかましてそうなのでその辺は後半で。

このゲーム自体はsteamだけでなくDMMでも配信されてますし、DMMのサービスでブラウザでゲームが出来るようなのにも確か対応してたはずなので触りやすいと思います。
体験版もあるので気軽に触ってみて面白ければちょっと手を出してみる、がしやすい価格設定でもあるので、興味を持った方は是非に。
Amazonとかを探すとゲームディスクがセットになってるサントラも売ってたと思うので、現物でほしい方はそちらもどうぞ。

以上ネタバレなし感想でした。

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
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はい、というわけでここからはネタバレを含む内容とちょっと説教くさい内容(?)を書いていきます

総じてATRIの感情表現がとても魅力的で、そこだけでも素晴らしい作品でした。
が、それに加えてさらに中盤で夜にATRIと夏生さんが互いに語らうシーンが特に印象に残っています。
ATRIに対してある問いを投げかける夏生さんと、それに対するATRIの答えとその理由、
何より夏生さんへの思いが込められた言葉に強く心を動かされました。
このシーンでのやり取りは終盤の流れにも絡んでいて、この作品の中でも特に好きなシーンの1つかもしれません。
まあ全部好きなのですがそこはそれとして。

それから、ATRIという作品を通して心を持つロボットという在り方に強く興味を引かれました。

ATRIは所謂ヒューマノイドとかアンドロイド、ロボットと呼ばれるものですが、そういうキャラクターが登場する作品でよく挙がるロボットの心とは何か?という問いかけを、この作品もまた同じように問いかけてきたと思っています。

夏生さんとATRIが出会うシーンから人間と同じようにやりとりをするATRIが描かれ、ことあるごとに高性能ですから!と主張したり、夏生のしている物言わぬ義足(公式HPにもあるとおり彼は義足です)に対抗心を燃やしたり、ポンコツロボットだのロボ子だのと言われたときには「ロボットへの蔑称です!」とプリプリ怒ったり…。
見ている限りでは人間とやり取りしているような気分になりますし、とても微笑ましい時間が過ぎていきます。

ただ、実はそんな彼女もロボットであるが故に自分に心があるとは思えずにいましたし、彼女にとっては心とは何であるのか、ということは理解不能なものでした。
シナリオ中でもそんな彼女と夏生さんとがすれ違うようなシーンもありますが、読み進めている側の私のメタ的な目線ではやはり彼女に心がないとは思えませんでした(実際そうであることも明かされるのですが)
ATRIのロボット然とした振る舞いの中からでも、ふとしたやりとりに彼女の感情や思いを感じましたし、それ私怨では?というものが見えたりしてクスッとした場面もあり、ただただ2人のすれ違うやりとりを微笑ましく見つめていました。
また、ネタバレあり乾燥の冒頭で少し触れたあたりのシーンでATRIが夏生さんを諭す際に口にした「未来を捨てないでください」という台詞とのその前後の部分はとてつもなく印象に残っています。これも彼女に感情があったからこそ響いた言葉だと思いますし、このシーンがあるからこそ終盤~TRUE ENDの流れもより映えるのだと思います。なにより、私の中でこの作品が強く印象に残ったのはこの部分で描かれていた内容が大きな理由でもあります。

後に彼女の過去が明かされたり一悶着が落ち着いて、やっと幸せな時間を過ごせるかと思いきや、ロボットであるATRIにもまるで人間のそれと同じように寿命が設定されていました。その寿命を迎えると機能停止してそれまでの記憶も失われるようになっているため、実はもう時間が残されていませんでした。
(この流れ、まったく書かないとそれはそれで分かりにくいので書きましたが本筋がザックリでも見えちゃうのは考え物ですね…)

さて、冒頭からいきなりロボットの心がどうたらこうたらと書き出して大まかに印象に残ったシーンもあげましたが、ここまでの中ででてきたロボットの心と寿命という項には、ロボットが人と寄り添うには?という意味で意味があると思います。

まず心ですが、ロボットと人が寄り添うにあたって、心を持つか持たないかで言えば、少なくとも「隣人」として接するのであれば心は必要だというのが私の意見です。
(ロボットの軍事利用云々といった懸念事項もあると思いますが今は置いておきます)
今後人間と同じように汎用的な知能を持ったロボットが(本当に2045年に出来るのかわかりませんが)できた場合、人間と同じようにコミュニケーションをとれることは精神的な意味でも現実的な意味でも必要だと思います。
戦場でドローンに感情移入してしまった、なんてお話もあるようですが、コミュニケーションは心と心のやりとりであり、互いを理解する手段だと思います。
なんだかよくわからないコミュニケーションをとれないものよりも、コミュニケーションをとれるものの方が信頼関係は築けるでしょう。
現実的な意味でいえば、曖昧なものである人間側の心と2進数がベースにあるロボットの動きとではパズルのピースの形が違っていてそのままでは上手くつながらないでしょう。それぞれの間を媒介するために、ロボット側にも心やそれに変わる何かを持たせる必要があるとおもいます。

寿命については、普通に考えれば機械の身体には部品の耐用年数があるわけで、定期的なメンテナンスは必要なわけですが、それに対して記憶やソフトウェア的な部分は残ります。
つまりその気になれば人間が死んでいく中でロボット達は身体を交換し続けて生きながらえることが出来ます。
ATRIではそれを避けるために先述の通り記憶が消えるようになっていましたし、似た作品ではプラスティック・メモリーズでも似たようなテーマは扱われていました。
では、そうした寿命を設定することの是非とは何でしょうか?
私の意見としては、やはり「ロボットと人間の隣人として接するため」につきるのかなと思っています。
人間と同じように心と寿命を持ち、色々な経験をして何かを成して、最後に終わること。隣人としてともに喜び、悲しむことが出来る存在であること。
感情的な理由にはなりますが、少なくとも利用するためだけに与えられたものである、と思うのはやはり悲しいかなとも思います。

個人的にはAIが持つ心とは何か?という視点には非常に興味を感じましたし、これをきっかけにわざわざPython機械学習の勉強まで始めてしまいました。
せっかくなので機械学習もやりたいですがもたもた勉強してるので時間がかかりますね…年齢も年齢なので早く何か形にしたいところです。

話は大分ATRI本編の話からそれていますが、私としてはこの作品はとても面白かったですし、非常に意味深いものを得られたとも思っています。
せっかくなので体験版だけでも触ってみて頂けると喜びます。

長くなりましたが今日の記事はここまで。

とりあえずゲームの進捗とか一覧

(2021/04/24投稿)
(2024/2/28クリア済作品・積み予定作品等更新)
タイトル通り
ゲームの感想とか投げるとは言ってもまあ初回の記事だし、とりあえず自分でも色々整理しないことにはよくわからないのでPSNとかsteamとかひっくり返してみた

で、多分今後も整理することになるとは思うので、修正することも頭には入れつつ大まかに体裁だけ決めました
・えっちなやつは◎、そうじゃないタイトルは○で区別(ノベルゲームは性質上◎が多くなりそうですが…)
・特に刺さりが良かったものは★、特定キャラの在り方が好みだった等ポイントで好きなものは☆をつけます
・だいたいノベルゲームになりそうですがそうじゃないものだったり特記が必要そうならジャンル等も書きます
・クリア年も書きますが昔のものだったりシリーズは書かないことがあります

そんな感じで以下一覧
(ブランド名で数字、アルファベット、日本語順で並べている…はずです。作品順は適当です)

                                                          • -

◆クリア済

5pb.
CHAOS;CHILD(2015/09)(R18G) ★
CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!(2020/11)
CHAOS;HEAD NOAH(2018/04)(R18G)
CHAOS;HEAD らぶchu☆chu!(2020/07)

・ANIPLEX.EXE
〇ATRI -My Dear Moments-(2020/11) ☆
〇徒花異譚(2020/12)

・CRYSTALiA
◎絆きらめく恋いろは(2023/05)
◎絆きらめく恋いろは ―椿恋歌―(2023/05)
◎しおんとワンルーム ―絆きらめく恋いろはSS―(2023/05)
◎椿とワンルーム ―絆きらめく恋いろはSS―(2023/05)
◎白刃きらめく恋しらべ(2023/05)
◎紅月ゆれる恋あかり(2023/06)
◎紅葉とワンルーム ~とある夏の一日~(2023/06)
◎旭とワンルーム ~とある夏の一日~(2023/06)

Purple Software
未来ノスタルジア(2023/02)
◎クロノクロック(2021/09)
◎アマツツミ(2021/03) ☆
アオイトリ(2021/04)
◎クナド国記(2021/12)
ハピメア(2021/10) ☆
ハピメア Fragmentation Dream(2021/11) ☆
ハピメアREGRET END(2023/08) ☆

・ウグイスカグラ
◎水葬銀貨のイストリア(2022/10) ☆
◎紙の上の魔法使い(2023/09) ☆
◎冥契のルペルカリア(2023/11) ☆

・枕
サクラノ詩(2021/01)
◎向日葵の教会と長い夏休み(2020/12) ☆

ユニゾンシフト
時計仕掛けのレイライン -黄昏時の境界線-(2021/12)
時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-(2021/12)
時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花-(2021/12)

・その他1作品のみプレイしたブランド
◎創作彼女の恋愛公式(2022/07)
◎さくら、もゆ。 -as the Night's, Reincarnation-(2021/05)
〇GINKA(2023/12)
Summer Pockets REFLECTION BLUE(2021/02) ☆
◎白昼夢の青写真(2021/08)
◎きまぐれテンプテーション(2021/08)
恋×シンアイ彼女(2023/04)
◎槇村葉月の恋語り(2022/03)
◎さくらの雲 * スカアレットの恋(2021/01)
〇9-nine-(2021/05)
◎オトメ*ドメイン(2022/02)
◎キスから始まるギャルの恋 ~くるみのウワサとホントのキモチ~(2022/11)
WHITE ALBUM2 extended edition(2022/01)
〇ルーシィ~彼女が望んでいたもの~
〇NEEDY GIRL OVERDOSE(2022/08)
〇真昼の暗黒(2023/08)

・ノベルゲーム以外のジャンルのゲーム
〇rain(2014/07)(AVG) ★
新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女(RPG)
デジモンストーリー サイバースルゥース(2015/03)(RPG)
〇MONSTER HUNTER WORLD ICEBORNE(ACT)
GOD EATERシリーズ(ACT、リザレクションまで)
ポケットモンスター ソード(RPG)

◆プレイ中
◎夢と色でできている
◎空に刻んだパラレログラム
◎クリアレイン
〇ドキドキ文芸部
ひぐらしのなく頃に
〇アトリエ ~黄昏の錬金術士 トリロジー~ DX(RPG)
デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー(RPG)
〇MONSTER HUNTER RISE SUNBREAK(ACT)
DARK SOULS Ⅲ(ACT)
〇Little Nigitmares(ACT)
〇Little Witch Nobeta(ACT)

◆プレイ予定
◎刹那にかける恋はなび
◎アンラベル・トリガー
◎QUALIA ~約束の軌跡~
〇Detroit Become Human
〇ABZU

◆積み
リアライブ
◎青春フラジャイル
明日の君と逢うために Complete BOX
◎星織ユメミライ Perfect Edition
素晴らしき日々 10th
終の空(原作、remake)
穢翼のユースティア
◎ソレヨリノ前奏詩
ヨスガノソラ
ハルカナソラ
D.C.P.C ~ダ・カーポ~ プラスコミュニケーション
D.C.Ⅱ P.C ~ダ・カーポⅡ~ プラスコミュニケーション
D.C.Ⅱ To You ~ダ・カーポⅡ~ トゥーユー
D.C.Ⅲ R ~ダ・カーポⅢアール~ X-rated
D.C.Ⅲ P.P ~ダ・カーポⅢ~ プラチナパートナー
◎なないろリンカーネーション
◎あけいろ怪奇譚
◎恋はそっと咲く花のように(含/二人は永遠に寄り添っていく)
◎ゆきこいめると
◎pieces/渡り鳥のソムニウム
◎pieces/揺り籠のカナリア
〇セヴンデイズ あなたと過ごす七日間
〇最悪なる災厄人間に捧ぐ
〇一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう
〇ひまわり -Pebble in the sky-
ラズベリーキューブ
◎あまたらすリドルスター
Ever17
〇マガツバライ
〇十三騎兵防衛圏(RPG?)
◎Clover Day's
◎スワローテイル -あの日、青を超えて-
◎景の海のアペイリア
Flyable Heart
◎Flyable CandyHeart
◎僕と恋するポンコツアクマ。
◎僕と恋するポンコツアクマ。すっごいえっち!
雨恋
◎ツギハギめいくぴーす! -pretending×friendship-
◎ゾンビのあふれた世界で俺だけが襲われない
◎1room -家出少女-
◎Teaching Feeling
◎メカ技師リスタの大冒険
うみねこのなく頃に
Dies irae ~Amantes amentes~
月姫 -a piece of glass moon-
STEINS;GATE
STEINS;GATE 0
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
〇Narcissu1&2
〇アトリエ ~不思議の錬金術士 トリロジー~ DX(RPG)
ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~(RPG)
プラスティック・メモリーズ(SLG)
〇Life is Strange(1、2)
〇クラフトピア(SLG?)
蒼き雷霆 ガンヴォルト(ACT)
etc

◆検討
◎サクラノ刻
◎虚空のバロック
◎閉じたセカイのトリコロニー
◎グリムガーデンの少女 -witch in gleamgarden-
沙耶の唄
〇Hermitage
〇Cyberpunk(ACT)
〇Lobotomy Corporation(SLG)
〇ELDEN RING(ACT)
〇Sekiro™: Shadows Die Twice(ACT)
〇Ghost of Tsushima(ACT)

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てな感じでした
アトリエの黄昏DXなんかはPS3版はやってましたが買い直してるので一応プレイ中に入れてます

並べてみるとプレイ中の数がひどい…ARKとかやりこもうと思えばいくらでも出来るものはともかくとしても多い
しれっと積んでたタイトルとかもモロにわかりますね
大学生の頃にスマホに変えてソシャゲやり始めたあたりで徐々に買い切りゲームを積み始めてたので出てから大分経ったのにまだやってないのとかあるし…
YU-NOとかも相当前だけど科学界隈にいたにも関わらずシュタゲも積みっぱなしという

あとトロフィー見るまで完全に忘れてましたがカオスチャイルドをプレイしてた時期がちょうど現実時間で作中の事件が起きる直前だったんですね。傾向自体は元からあれど明確にオタク化が進行したのはここからのはずですが本当にドンピシャのタイミング

ATRIに枕さんが絡んでたのがきっかけでえっちなタイトルもおそるおそる触り始めましたが今のところ枕紫は好感触です


てな感じで本当に思ったこととか頭の中にあって整理したいこととか雑多に並べていくので多少読みにくくなるかもしれません。
内容にまとまりが出るようにはするつもりですがそこは追々慣れてきてからでも、ということで一つ

初回の記事終わり~