隠居月の雑多な書き処さん

ゲームの感想とか何となく書きたくなったことを雑多に文字にして放り込むところです。Twitterには投下したくないネタバレとかえっちなやつの感想とかも書きます多分。

TRPG シナリオまとめ(通過済・所持・気になる)

タイトル通りです。

タイトルの区分ごとで、ルール別に最低人数順で並べてあります。

所持シナリオのうち★が付いているものは

できるだけ通過してからKPしたいシナリオになります。

(他は事前準備の上で未通過KP可)

 

〇通過済
CoC
・拝啓、碧海に溶ける君へ(タイマン)
・カタシロ(1PL対話型)
・5分前の終焉より(1~2PL)
・花冷えに亡く季節(2PL、秘匿HO制)
ドロップアウトディスパイア(2PL、HO制)
・海も枯れるまで(2PL、秘匿HO制)
・片鱗(2PL、秘匿HO制)
・ヨセフカの診療所(3~4PL)

 

エモクロア
・変葬(タイマン)

 

〇調整中・調整予定

・心臓がちょっと早く動くだけ(タイマン)

・白い夏の国(2PL)

・NapFrappe(2PL)

・胡桃炸裂症候群(2PL)

・塔葬の国(3PL)

 

〇所持 ★付きは通過待ち
CoC
・【RooM No.4444】世界回帰シリーズ
・心臓がちょっと早く動くだけ(タイマン) ★
・溟々に生きましょう(タイマン) ★
・海月を溶かす(タイマン)
・さよなら天国、またきて地獄(タイマン)
・伽藍堂(タイマン)
・空入梅(タイマン)※ロスト救済
・いばら姫のおこしかた(タイマンor2PL、HO制)
・Devil's Proof(タイマンor2PL、HO制)
・ロボット四原則(タイマンor2PL、HO制)
フェルマータアネモネを(タイマンor2PL、HO制)
カギカッコ(ソロ~3PL)※ロスト救済
・帰ってきた!初詣するまで帰れないってマジ!?(ソロ~4PL)

・同居人(2PL、HO制) ★
・D011(2PL、HO制)
・ストレンジ・ミドルスクール(2PL、HO制)
・悪の諦観(2PL、HO制)
・共犯(2PL、HO制)
・青と、心中。(2PL、HO制)
・冬露に消ゆ(2PL、HO制)
・頬をそっと撫でた。(2PL)
・軛(2PL、HO制)
・霧雨に注ぐ(2PL、HO制)
・爛爛(2PL、HO制) ★
・爛爛-二人のための間奏曲(2PL、HO制)
・燃え滓の英雄譚(2PL、HO制)
・薄氷のコギトエルゴスム(2PL、HO制)
・一胚(2PL、HO制)
・彼方への羨望(2~3PL) ★
・深海のノーチラス号(2~3PL)
・君の名に花束を(2or3PL)
・アンドロイドはシンギュラリティの到達を夢見る(2or3PL)
・亡びの国のアリス(2~4PL、HO制)
・窓の中の箱庭にて(2~5PL、HO制)
・狂気山脈(3PL) ★
・ゾンビシャークvs陰陽師(3PL)
・近くて遠きは終着点(3~4PL)
・沼男は誰だ?(4PL、HO制) ★

 

エモクロア
・死因に梔子(ソロ)
・君と死神の最期の四日間(ソロ)
・ハトがのせたこころ(ソロor2PL)
・ああ、無限に、フィッシュ・アンド・チップスが食べたい(ソロ、最大3PL)
カギカッコ(ソロ~3PL)※ロスト救済
・界獣(2PL)
・窓の中の箱庭にて(2~5PL、HO制)

 

その他
・テーブルトークひみつあそびvol.4

 

〇気になる
CoC

・ここで長く生きて(タイマン)

・怪物a(ソロ)

・溟々に生きましょう(タイマン)

・心臓がちょっと早く動くだけ(タイマン)

・君を土に埋める日(ソロ)

・救いに非ず(ソロ)

・同居人(2PL)

・レゾンデートル(2PL)

・プルガトリウムの夜(2PL)

・壊胎(2PL)

・傀逅(2PL)

・片鱗(2PL)

・爛爛(2PL)

・彼方への羨望(2~3PL)

・狂気山脈系列(3PL)

・沼男は誰だ?(4PL)

・彼方からの君に捧ぐ(4PL)

・LAST-0(4PL)

・エルズ・コール(4PL)

 

エモクロア

ロールシャッハシンドローム(タイマン)

・沼男は誰だ?(4PL) ※cocといずれか

 

【感想】冥契のルペルカリア

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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御託はいらねえ(?)

昨日のかみまほに続けて冥契のルペルカリアの話です。

久しぶりにロスになる感覚を味わった気がする(久しぶりは気のせいかもしれない)のでせっかくなら言語化をしようかなと。実をいうとかみまほの言語化もるぺかりが終わったタイミングでどうせなら一緒にやるか…ということで言語化したところはあったりします。

 

演劇をテーマにした作品ということで、台本に従って物語を表現することがポイントになってきますが、過去作品である「紙の上の魔法使い」において魔法の本が現実に開かれる(これもある意味で演じるということでしょう)コンセプトにどことなく通じるものがあるなと思います。公式サイトのコンセプトについても見比べてみると、ウグイスカグラ4作品においてかみまほ・るぺかりのみ書かれているポイントが一致しているのもおそらく意図的なものでしょう。そういった部分で比較ができるというのもそうですが、シンプルにかみまほをやっていると目に留まる要素があったりするので、できればかみまほ→ルペカリと順にやれるといいかもしれません。(その他の過去作品もやっておくとちらほら関連するワードが見え隠れしたりはします)

 

比較という部分での私見としては、個人的にはかみまほは各個別が、ルペカリはグランドまでの一連の流れが火力が高かった印象でした。どちらもとても好みでしたが瞬間火力で琴線に触れてきたのは後者だったかもしれません。

あとはルペカリの場合は主体がシナリオというよりは演じる点にあることもあり、有名な物語を脚本として展開していくので、それらを詳しく知らない状態と読んだりして解像度が上がった状態でそれぞれまた少し違った楽しみ方もできそうなのがよかったなと思います。ちなみに私は元ネタを詳しく知らないものの方が多かったです()

 

……もしかして途中下車式だと世界観設定に対してうまく言えることがないと書くの難しいな?という気付きを得たところで素直にネタバレに行きます。

 

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
未クリアの方やネタバレを気になさる方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ネタバレいくぞい。

 

・天使奈々菜

初手妹騙りしてたアイドル。AMTKNNNNNNNNN。

正直こんな曇らせ甲斐のある…というか曇った顔が似合うヒロインなかなか見たことない気がします。最初の不在証明のくだりから始まってまあ曇った顔がよく出てくる。個人的には個別分岐後の母親にぶちまけてる場面のCGが一番好きだったり。ああいう場面だったり京子とのやり取りでちらほら垣間見えますが、この子火事場の度胸がすごいですよね。端々にただかわいいだけではない強さも抱えているのがわかって好きです。

そんなクソ度胸もあってかフィリア公演で口にする幸せになりたかった、から個別の妥協交じりのメリバ風味漂う幸せを経て、終盤にまだ幸せになっていない、に至るまでの曇りつつも精神的にどんどん強度が増していく過程がよかったと思います。いきなり不在証明とか言い出してひっくり返ってたのは内緒。

 

・箱鳥理世

ナチュラルにかわいい。思ったよりちゃんとぶっ刺さったのでびっくりしました。

外だと真面目なのに家だとだらしないあたりもさることながら、お酒を盛られたらぐずぐずになっちゃったりとギャップも多いキャラだったと思います。

真面目であるが故に、というべきか、演劇や周りの人間に対する感情に揺られていて、そこから逃げることを通して個別入りしてからはちょっと独占欲のようなものも見せつつもずぶずぶになって終始いちゃいちゃ…これもまたギャップですね。

そんな個別も泡沫の夢、度々キングクリムゾンされたりルートに入ったのに分岐がなかったりと不穏な要素はちらちら見えていましたが、彼女だけは幸せな個別を通過した上で自ら演劇から逃げずに、また環の背中を押す必要があるというちょっと重たいシナリオ。いいぞもっとやれ。

さておき、ああいう場面できっちり自分が選ぶべきものを(それを選んで平気なわけがなくても)選べる人間…朧が言うところの気高い魂を持った人間は普通に好ましく思いますね。直後に泣き崩れていたりとやっぱり辛さは抱えているものの、それを当人には見せないあたりの健気さも評価高いかもしれない。

 

・匂宮めぐり

序盤から通い妻みを盛大に発揮して距離を近づけるも来々の策でしばらく距離が遠ざかったりルートに入るかどうかの選択肢で環に直接地獄に送り返されたりとちょくちょく落とされてる感がある子。中の人の演技もあって環を煽ったり小ばかにしたりの火力が高かったのは割と好きです。あとは理世と環がルート上でランビリスを抜ける話をしたら捨てないで!みたいなちょっとヘラみが出てたのもふふってなった(?)

彼女については小生意気なガキ、みたいな表現を来々あたりがよくしていましたが、彼女がそうでいられたのはまわりにそれをぶつけてもいい大人がいたからであり、そういう子供のままでいられたからこそ火事による別離で突然そこから突き放されることに耐えられなくなってしまったともいえるのかなと思っています。

 

・架橋琥珀

ヒロインの中では唯一未来の手から(演技力を譲渡されたことによる)影響を受けているのもあってか、立ち位置が特殊な子。舞台装置としての側面があることもあり終盤では妹としての立ち位置を押し付けられたりと、ルートに入ってもいまいち不憫な印象が抜けないところがあるなと思っていたり。

役者としての能力も相まって本編上ではめぐりとの絡みが多く、いい関係性だったと思います。グランドエンディング後でもめぐりと競っている様子があることから察するに、未来から譲渡された演技力がそのまま残っているってことなんですかね?

 

・折原氷狐(瀬和未来)

ウグイスカグラで毎回何かしらがぶっ壊れてる気がするcv.御苑生メイさんの妹3号。死後白髪赤目に与えられた機会を自分のためではなく兄のためを想って使ったあたり例に漏れずというかいい重さですね。在り方が水葬銀貨のイストリアの人魚姫に近しい感じがするのもらしいです。

Iは未来を求めない、氷狐=未来が明かされてからずっと環⇒未来の話だと思っていましたが、クリアしてみると「I(環)は未来(妹)を求めない」≒現実に帰って生きるだけではなく、"I"は瀬和未来、あるいは愛、"未来"は瀬和環の妹としての瀬和未来の立場、あるいは文字通りの願いを叶えた未来の意が大きいことをわからされました。

物語を通して終盤までずっと折原京子として振舞っていましたが、京子としての環との初邂逅から愛情も才能もない≒未来とは別人であり環の幸せを阻害するものではないことを前面に出してきつつ、それに並べて仲良くして、それだけを願っている、が出てくるのが実に味があっていいですね。双葉をイメージしているのほんとなんというか…いいな……。

他のキャラに対しても少なからず思うところを本編中で話していましたが、双葉に啖呵を切られたところで強すぎるからわき役がちょうどいい、思った通りの最高の幼馴染と言っている、何より普通の友達として例に挙げたのが双葉であることから、かなり彼女の中で評価が高いのがうかがえます。(最終盤において彼女に尻を叩かれて環と話すように翻意するのもそのためでしょう)

理世についてだけは自分の世界にいないで現実で幸せになってほしいと言っていたのが、生きているうちの救いにこそなれなかったもののやはり彼女にとっての大切な友人に変わりなくまだ気にしていたのがそれとなく感じられて好きです。

あとは終盤で双葉や環とのやり取りで口にしていた、感情は一時のものであるがゆえに目の前のそれに縛られる必要はない(意訳)も地味に好き。全く同じ状態が絶対に維持されるということはない(そうしようとすると絶大なエネルギーを使う)しある意味で変化をよしとしている証左ともいえるかなと。

↓↓以下かみまほ関連のネタバレも絡むため反転↓↓

私のいない世界は幸せだったでしょ?という言葉、サファイアの存在証明もといオニキスの不在証明が開いている間の妃が消えたことで家族仲がどんどん改善されていっていたあたりに通ずるものがあってoh……になるポイントでした。魔法の本として戻ってきた妃が身辺整理して消えていったように、未来の場合も自身の死を環との間で双方了解した上で過去にするためにあったような感じがして個人的には好きな符号でした。

多分未来の趣味で題名が決まっているんだと思うのでこちらにそのまま書いちゃいますが2章の存在証明とか不在証明とか心臓に悪いからやめてほしい。あとロイヤルアンバー。

↑↑                    ↑↑

 

他サブ

・倉科双葉

フィリア公演のフェンリル役から始まり、終盤まで物語を終わりに導く狼であり続けたのが彼女らしくて好きです。途中で京子と対峙するシーンの啖呵といい、終盤に未来と対峙したときの尻叩きといい、物語冒頭から誰よりも精神的に強かったですね。

最初から男であると知らなければ~とか女装して弄んで~って言ってるの終盤を見てから見ると結構ちゃんと本音でマジかぁ…ってなるやつ。

・天樂来々

不器用極まりないのがちょっと親近感わきますね。言っていることは往々にして正しいけどだいたい言葉が足りないので、結果的に相手からの心証が悪化する損な性格と役回りをしています。その上で悠苑やハナを筆頭に、彼に救われた立場の人間からは絶大な信頼があるのがいい。あとめぐりのことになると途端にやかましくなる来々いいよね。本編自体が悠苑とハナと3人してめぐりを心配して無理やり残った結果で、やることやったらさっさと退場するのもさっぱりしてて個人的には好きです。(結果的にめぐりはそれだけでは立ち直れませんでしたが)

・椎名朧

琥珀に続く未来のいらないものを押し付けられた2号。ずっと思わせぶりにしてはいましたがまさか未来の愛情とは。元々の状態では兄弟、押し付けた先は男同士で号が深いままだぁ…。海外の恋人同士はI love youをなかなか言わない話をしてからのそれをそのまま伝えるの火力が高すぎますね。それを踏まえて公式の第八幕のところ見ると結構えぐいな???家庭的な女の子のところ、奈々菜と理世が沈黙するのふふってなった。

 

1周しただけでも結構各キャラクター振り返れるところがあって濃厚な物語だったんだなというのをひしひしと感じますね。多分周回したらまた内容増えるんじゃなかろうか。

ヒロインで一番好きなのは理世です。未来は未来で作品の象徴感がありますし、サブで言えば双葉も人気が納得の強さなので結構好きなキャラははっきりしたかもしれない。

 

各々が逃避という形で沈んでいく個別を経て本筋に戻ると逃げずに現実と向き合う流れを汲んでいるので、グランドまでの一連の流れの盛り上がりが大きく、対して個別が相対的には若干落ち気味というような感じはあったかなという気は少なからずします。ただその分グランドの瞬間火力は大きくなおかつ好みな雰囲気だったので、冒頭でふれたように久しぶりにロスのようなものを感じられた作品で嬉しかったです。

 

眠い頭で書いても進まんよな…と思って仮眠したらド深夜に書き終わったけどいいよね!()

 

【感想】紙の上の魔法使い

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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また半年くらいここに投げ込んでなかった感想です。

結論から書くとウグイスカグラ作品はいいのでみんなやって♡という話をします。

多分この後るぺかりについても投げます。

TLにウグイスカグラの民が多くて(それも水葬銀貨のイストリアをやってからなので自分から増やしてるんですが)行脚してきました。なお行脚と言いつつまだパラレログラムはやってないというか何なら積んでないです。早く買え、そしてやれ。セールはいつですか

 

じゃあ何について書くんじゃいというとここまでの数行で選択肢がガンガン減ってますしそもタイトルに書いてますが今回は紙の上の魔法使いの話です。

とんでもねえヒロインだらけの作品でした。

 

ネタバレ全開の話を垂れ流したいところですがとりあえずは抜きにして、公式サイトのコンセプトを見てみましょう。

魔法の本をテーマにした作品。誰にでも楽しんでいただける物語。

では魔法の本とは何ぞや?

開くと現実の人間が登場人物として行動するようになる本のこと。

 

さて、本にも色々とジャンルがございます。

コメディ、恋愛、サスペンス、その他諸々。結末も様々。

それらが「紙の上の魔法使い」そのものの世界観と入り乱れて話が展開することになります。

実に興味深いですね。

シナリオ上のギミックとして別のシナリオを持ってきていることで、私は正直今自分が「紙の上の魔法使い」の世界設定の上にいるのか、それとも魔法の本の世界設定の上にいるのかわからなくなることがちらほらとありました。

それが話としていいか悪いかではなく、読み終わってみるとそうしたいい感じに読み手を翻弄してくれる感覚がとても好きだったと思っています。

またこれは他のウグイスカグラ作品もそうでしたが、何度か読み返してみて話の流れやキャラクターの発言をかみ砕いていくとさらに面白さが増すような気がします。

個人的にもパラレロまで通過したら一通り再走したいなと。

 

ルクル先生シナリオは重いと言われている印象があります(し実際軽いかというとそれは…ああ!)が、それはそれとして非常にいい作品だったのでぜひ触ってみてほしい作品群でした。

 

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【注意】
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さあネタバレ話するぞ~

 

・伏見理央

ゆるふわ癒しキャラ。の皮を被った重たい背景の女の子。公式には拾われたと書かれていますがその実彼女自身も魔法の本と来た。なんでそうなった?

そのために生まれてきた、なんて表現はたまに見たりしますが、そうではなくそうあることを与えられて生まれてきたキャラっていいですよね。似ているようでまるで違う、使うとしたらむしろ負の意味の言い回しですが、私は後者の方が好きだったりします。

そうあることを与えられたが故に遊行寺家に逆らえない、恋愛もできないと不自由なあり方しかできなかった彼女ですが、そんな中でも与えられた役割に抗うために(流れでやむなく開いた側面もありますが)魔法の本をむしろ利用しに行く強かさを見せてくれるのも理央の魅力でした。

 

・月社妃

言うまでもないですが激重兄妹でしたね。周りに気持ちを見せないようにしている中でも瑠璃の悪口を言う時は楽しそうにしていた、なんて表現が出てくるのもさることながら、汀が見ていて明らかに誰かに操を立てていることがわかるというのもすごい。

瑠璃も瑠璃で妃が死んだときに当然のように後を追うし、個別にしても結局は心中していくあたり比翼の鳥って感じがして好きです。

魔法の本として得たロスタイムの使い方も思い残し…特に残された側の別れに対するわだかまりをきっちり解消していくあたりに、生者としての自分がもう終わっていることに対する割り切りの良さとその辺の発想の近さのようなものを感じられて個人的にちょっと嬉しいポイントだったかもしれない。ただそんな中でも、汀に告白をされて振る流れの中でやっぱりつらさは感じていることがわかるあたりに実はとても弱い女の子なんだというのが垣間見えて好きです。蛍色もやるとさらに解像度が上がって死ねる。

弱さという点でいえば、最終版の告白において最初からかなたには勝てないのがわかっていたというのも印象的でした。まただからこそ、サファイアの影響でかなたの存在がなかったことになり、代わりにそこに座っていることに気づいたときに「そのままならいいのに」と思ってしまう生々しさも好ましいですし、その前後で夜子に向かって言い放つ「恋に敗れて死んでしまえ」も実に印象に残る言葉でした。

他には個人的に分岐直後の「いくじなし」も好きです(?)

 

遊行寺夜子

必然として彼女が成長するための物語だったと思います。冒頭からずっと図書館の中という暖かくて自分に都合のいい揺り籠の中に閉じこもっていましたが、妃との対話を経て瑠璃に告白・振られるまでの一連の流れを通して寒い外へと抜け出して自力で立ち上がるようになってくれたのは素直によかったなと。(なにせかなたが瑠璃に告白した場面を夜子が見たことをきっかけにして始まり、悲劇が連鎖する形で物語が進んでいたわけなので)

クリソベリル曰く白髪赤目である夜子の願いをかなえるためにクリソベリルが暗躍していた――と言っても、心の奥底にしまってあるそれを願いの一部だけを切り取って叶えようとするが故にほぼ暴走状態でしたが――それに対する責任をいわば自ら負う形に落とし込んだところはこれがわかりやすく出たなと思います。クリソベリルの言い分が正しいのかどうか、というところはあるものの、それ自体はあくまで夜子の関与の有無についての話であり、最終的に落としどころを決められる、あるいは決める必要があるとすればやはり魔法の本の担い手を引き継いだ夜子をおいて他にないからです。もちろんそこに夜子の非は必ずしもないですが、クリソベリルにきちんと首輪をつけつつ彼女自身がけじめをつけるためにもクリソベリルと対峙(対峙?)するというのは大きな一手だったのではないかと。

自分の足で立ち上がって歩き始めた彼女に祝福と幸福を祈りたい。

 

・日向かなた

なんだこのいかれた女は???(誉め言葉です)

魔法の本を1人で3回も開き、みんなに忘れられてしまっているにもかかわらず本を重ねて開くことで瑠璃との距離を一気に詰め、汀がアクセル全開で黒い本を使い倒そうとしたときはヒロイン補正を全開にし、挙句瑠璃にはたかれた日にはさらに上から超えてくる…抜粋してなお意味が分からなくなってきたな……

かなたから瑠璃には冒頭からずっと矢印が向いていて、翡翠の時は自演するメンヘラっぽい子、アメシストはその地続きでちょっと病んだりと色んな顔が見られた子でもありました。これだけたくさんの本を開く上にその内容も女の子がだいぶ重めなあたり、魔法の本との縁が強まっていたことを考慮してなお彼女の想いが強かった証左でもありますが、それにしてもストーカーじみた調査能力と行動力はもうちょっとこう…何とかならんかったんか?いやないと困る場面も多かった気はするけども……

妃の話にも絡みますが、裏でオニキスが開いている間にサファイアを読む場面、本来開いている本が違うのに開かなかったのはもう最初から開きっぱなしになっていたからという。それだけの期間頑張ってきたのもやはりサファイアに選ばれるだけはあるということなのでしょう。

 

個別に並べたところでどのヒロインが一番好きかですが…割とみんなしっかり好きなんですよねこの作品。シンパシーを感じたり成長が喜ばしかったりとみんなそれぞれ良さがはっきりしてて困った。ただ…ヒロインとして、を念頭に置くと残るのはかなたちゃんなんだろうなぁ……(終わってからピンク髪の子が刺さりやすくなった顔)

サブですが岬のキャラ感も割と好きです。ルートあったらそれはそれで楽しそうだけど彼女の場合はこの距離感がいい、みたいな絶妙なラインがいいですね。

あと今見るとマイページが結構重要なことゴリゴリ書いててじわじわくる。

 

大筋言いたいことは垂れ流してすっきりした気がするのでこんなところで。

 

うちの子

(2023/11/03)初稿スタンプ

(2023/12/08)朱乃ちゃんお迎え

 

タイトル通り

ついったのプロフィールに書くには人数が増えてきてそろそろ収まらなくなってきたので、ついったに投げた写真をいくつか載せつつここらでこっちにもまとめておこうかなと

この記事を初回書いてる段階で最初に舞亜ちゃんをお迎えしてから2年くらい経ってることに気づきました。早いですね。いつの間にかみんないるのが当たり前になってしまいました。

あとついったの方でツイートした記憶はあるけど明らかにお迎え間隔が短くなっている……。

初回書いてる段階でお顔だけお迎えしててウィッグとかアイとか決まってなくてまだ本お迎えできてない4人目の子がいるってマジ?

 

〇1人目〇

舞亜まいあちゃん

お迎え日:2021/11/14

ボディ:Purple software公式(オビツ48ホワイティ)

 

言わずもがな、ハピメアから内藤舞亜ちゃんです。最愛の妹で最愛のトラウマ。

当時一旦受注閉めた後の再受注か何かのタイミングでちょうどハピメアをやっていたのですが、結果夢から帰ってこられなくなりました。

 

〇2人目〇

遠子とおこちゃん

お迎え日:2022/12/04

ボディ:DDS素体(フレッシュ)

※以下フレームはそれぞれ換装

 首フレーム…ロックオンさん金属フレーム

 脚フレーム…あさちゃんちさんオトメユニット

 

イメージに従って無から生まれた子です。銀髪碧眼っていいよね。

お迎えにあたってはアイもウィッグもイメージにぴったりはまるものが見つかったので嬉しかったです。美人のお姉さん感がマシマシになりました。(当時一番難しかったのはお顔探しでした)

 

〇3人目〇

紅葉くれは

お迎え日:2023/07/24

ボディ:DDS素体(フレッシュ)

※以下フレームはそれぞれ換装

 首フレーム…ロックオンさん金属フレーム

 脚フレーム…あさちゃんちさんオトメユニット

 

水葬銀貨のイストリアから八椚紅葉様です。ご主人様です。

元ネタこそありますが無から生まれてきました。お迎えの際は実はお顔が真っ先に決まった…というかお顔をぬるっとお迎えしたので3人目の子をお迎えしようとなって結果紅葉様になりました。遠子ちゃんとは逆にアイとウィッグが難航したパターンで、ウィッグは流石に形がなく市販のものを整えてもらっています。

 

〇4人目〇

朱乃あやのちゃん

お迎え日:2023/12/07

ボディ:MDD2.0素体(セミホワイト)

 

遠子ちゃんに続いてベースイメージこそありますが無から生まれたタイプの子です。

お迎えは紅葉様同様にお顔が最初に決まったパターンでしたが、アイとウィッグもイベント等で割とすんなり決まりました。前提が具体的すぎない方がいいのかもしれないですね。

まだお迎え直後なのでこれからさらにイメージを膨らませる予定ですが、和な感じも出したいな~と思ってます。

 

―――――

舞亜ちゃんと紅葉様は元ネタがありますが遠子ちゃん、朱乃ちゃんの無から生まれてきた組は苗字を決めていないので統一するために名前だけ表記にしがちだったりします。

呼び方の違いは紅葉様は単純に私に対してヒエラルキーが違うからです。うちの子たちの間での差はあまり意識にないです。

ということはみんなヒエラルキーが上だったりしない?

そうだけどそうじゃない

 

【感想】恋×シンアイ彼女

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お久しぶりの感想です。

ノベルゲーム欲が最近以前のように戻ってきた割にはほかにもいろいろ手を出しすぎて進捗ダメです。GWまでにめくいろもやるはずだったのでは?あと8日しかないが?はい…。

まあ1コンテンツに依存しすぎても何もいいことはないのはよく言われますし実体験としても知っているので多趣味なくらいがちょうどいいのはそう(お財布のダメージから目をそらしながら)

 

さておき、Us:track様の恋×シンアイ彼女クリアしました。TwitterのTLで数人のふぉろわーが定期的に狂ってたので前々から気になっていた作品をようやく触れたなという感じですね。

直近でここに感想を投げたのは創作彼女の恋愛公式でしたが、系統こそ違うもののそちらと同様にクリエイター的な要素を持ったキャラクターがメインを張っている作品でした(全員ではないですが)。

彩音ルートがやばいという話と星奏ルートは人によって評価が割れるらしいという前情報も踏まえてやりましたがこの2点に関しては間違いなかったと思います。彩音はめちゃめちゃ強かった。迷いなく勧められる。
星奏に関しては未プレイだけど参考にしたい方向けにネタバレにならない程度に言うのであれば、他キャラのルートとは読み方というか読むときの考え方を変える――ふわっとした言い方になりますが攻略するつもりでは読まない方がいい気がしました。(何となくですが傍観者かどうか、ともニュアンスが違う気がする)
おそらく心構え的な部分があるだけでも読んでいるときに合う合わないで負うダメージは違うのではなかろうか。少なくとも私は終わり際にそこに気づいてから彼女のルートの見え方はいくらかニュートラルに変わりました。
あまり細かく言うのもあれなのではぇーそうなんや程度に参考になればいいなと。

 

攻略非攻略問わずキャラが立っている子が多く、それぞれこんなところがいいな~はありますが、攻略ヒロインの中では私は凜香先輩が好きです。これは序盤からグランドまで変わらなかった気がする。ただもう書いてる通り、ルートとしての良質度でいえば彩音ルート一択だと思います。背景からキャラクターから強設定が多いし圧倒的すぎる。
非攻略キャラでは愛美さんがいいキャラしてるのと、個人的にはグランドに出てくるとあるキャラも割と癖だったのでぜひその子を見てほしいところ。

事前に評判を見ていると刺さるかどうかが分かれる作品でしたし、実際やってみてその理由も何となくわかりましたが、やって損する作品ではないしTLで狂う民がいてもおかしくないなという印象でした。ぶっ刺さって即死する方向の話ではなかったもののお勧めしたい面白ポイントも多かったのでプッシュしたくなる。
よくセールもしてて手を出しやすいですし、TLでももう積んでる人とかの感想も見てみたいですね。

 

なんとなく書いておきたいことは書いたのでそろそろネタバレ込みの感想行きます。

 

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以降ネタバレを含む感想になります!
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続きを言語化しましょう。前後の2人でルート序盤は共通なので気持ち被るやも。

 

・四條凜香

所謂車の人キャラとしては初。名前を見ればわかりやすくなってるとはいえ検索は大変そう
ヒロインとして見るとキャラクターとしても声も刺さりがよくて一押しだったり。しっかり者で年上の女性が甘えて頼ってくれるのいいですよね。私はいじめられるのも割とOKなのでいろんな意味でおいしかったです(?)
ルート前半は如月先輩を旗頭にしたNTR(略称なのでネト…ではない。でも本編で如月先輩さらっと言っちゃったよこの人!になった)に追い落とされたり弱みを指摘されたりと暗めな話ではありますが、ここで如月先輩とぶつかることも彼女が素直に自分を出すきっかけになっていたので結果的にはまあ悪くなかったのかなと思います。
彼女の場合子供のころの経験もあってしっかり者の自分を周りに見せることで自分を保っている部分があるので、周りや異性には基本的に自分からは頼らない→その壁を崩していかないと恋愛関係になれないんですよね。ルート上でも壁を崩される前後はなかなかうまく自分を表現できなくて、そんなところもかわいいなぁと思いつつ壁が崩れてからはちゃんと甘くてニコニコしてました。
余談ですが本筋に入った直後のやったの!?はめっさ笑ってました。

 

・小鞠ゆい

後輩で体が小さいのでちょこまかした感じを出しつつもリアクションがちょいちょいオーバーなのでかわいい&ほほえましくてとてもいいですね。にゃあ~で死んだのは私だけではないはず。
ルートはシンプルイチャイチャしつつも凜香先輩とルート前半が共通な関係でお世話していた花壇が取り壊しになってしまうことに。この花壇が実は昔に彼女の亡くなったお母さんが作ったものということもありとても大切にしていたので、別れにフォーカスしたルートでもありました。
ゆいちゃんが小さい頃に花が枯れてしまうことについて話したときにお母さんが言っていた「花は心に咲く(正確な表記は違ったはずですが)」のようなフレーズが絵本や取り壊しの際に出てきたお母さんの手紙などで度々出てくるのですが、別れに対する前向きなとらえ方って大事ですよね。(個人的には以前に触った別作品になぞらえて了解された終わりという言い方を好んでしていますが)
エピローグでは進学してきて復活させた花壇に球根を残せた花を植えなおしていて、前向きに終われていてよかったなと思います。かわいい子には笑顔が似合いますからね。

 

・新堂彩音

こちらも遥そらさんキャラは初な気がする。
ヒロインとして好きは先の通りですが破壊力に関しては彼女が最強でしょう。ルートが強すぎる。告白シーン、最高ですね。一度告白したのに気づいてもらえず、しかも裏切られるという複雑な気持ちを抱えながら再会して、素直になれないながらも勇気を出してアプローチをしてくる流れにダメなところがない。洸太郎がぼんやりしてるから気づかないだけで初期から好き好き矢印出てるし。まあ本編でも揶揄されてたけど割とマジで洸太朗に会いに逃げてきたからね、しかたないね。そんな調子なので序盤も恋人になってからも名前の呼び方1つで甘いことになるし水着コンテストも頼まれたら断れないし。かわいいですね。
というか全編通して強くない?星奏ルートで自分の気持ちを隠しながら星奏との関係を応援しつつ、洸太朗と話しているときにはやっぱりつらくて泣くかもとこぼしてしまうのが割り切れない気持ちを表していてよかったです。
余談ですが彩音ルートのここ好きポイントは菜子の「うちにもすごい台風来てた!!!」です。告白シーンとかもっとほかにもあるだろ色々。彩音周りの描写は全部好きです。

 

・姫野星奏

推奨攻略順が彩音ルートの後ですが確かに彼女の隠していた事実を知ると順番にめちゃくちゃ意味がある。まさか彩音ルートで見えた「Glorious Days」が子供の頃の星奏が作った曲という…彩音で頭いっぱいで気付かなかったのか洸太朗。いや気付いてどうするって話だが。
正直彼女のルートはグランド含めてあまり好きにはなれなかったです。彼女に関して一番言いたいのは終始自分の都合で洸太朗を振り回しておきながらいざ自分が困ったら何食わぬ顔ですり寄ってくる感性でしょうか。3度の別れに関してはどれも転校から借金からどうにもならない事情があってのことなので仕方がない。2度目の別れに際して何も言わないことに思うところこそあれ、未成年なら自分が傷つくのが怖いのもまあ一応は理解もできましょう。ただ3度目の再会はうーーーーーん……って感じでした。彼女にも背景があって戻ってきたのは理解しますし、元恋仲ですから再会が嬉しいのもまあわかる。ただ、彼女の側から何の前説もなく一方的に2度目の別れを押し付けた上で、再会してすぐすり寄り、突き放されると泣き、挙句理由があるとはいえまたも一方的な別れを押し付ける……傍観しているはずが舐められているのかと思いました。私はこの手の感性の人間が基本的に嫌いなのでまあそうなるな?って感じではありますが(WA2も合いませんでしたし)
しかもグランドルートにおいては、森野精華が2度目の別れの頃の星奏と同じような年齢で別れに際してきちんと打ち明けたうえでお互いの納得の上で別れていく、という星奏にできなかったことをそのままやっている(恋愛関係はないですが)が故に、星奏のそのあたりの至らなさをより意識してしまった気がします。まあこの辺りは見方によっては役者と作曲家というどちらもクリエイター的な立場の人間がある意味で「そうしなければ生きられない」ような要素を落としているとも取れますが実際のところどうなんでしょうね。
色々書いていますがグランドルート終盤で気付いたポイントで、そこまでのルートでしていた恋愛や攻略的な意識を持った読み方をひっくり返してこのルートは恋愛をしない、というような目線にしてからはニュートラルな感覚で読めていました。過去に別作品でそういう読み方をしていなければ思いつかなかった気がしますが。
余談ですが本編中にちょくちょく差し込まれるアルファコロンの描写がそのまま2人の関係性の話になってるんですよね。

 

※番外

・小鞠愛美
声がいい。それはそう。流石にそれだけで枠は割かないのでまじめに書くとちょくちょくお姉さんらしく洸太朗にアドバイスしてるのが個人的にツボでした。

・森野精華

ぐいぐい来る教え子ちゃん。ぐいぐい来つつもどこからどこまでが本当のことを言っているのかがいまいちはっきりしない狂言回し的な側面も強く持った子。正直割とこういうタイプの子も好きです。かわいいね。この子のビジュアルが最高に癖なのは否定できない。
苗字が出てきたときに星奏ルートで大きくなったらこの学園に通う!って一瞬だけ出てきた子役の子だということに気づきました。そりゃ元子役ならかわいいわ。やたら嫌がってたのに洸太郎がアルファコロンの作者と知れた途端に手の平を返すのいいですよね。あと家から星奏が出てきたのを見た直後から本気でアプローチしだすのもかわいいポイント。と思ったけどこの子その時点から私服隠し持ってたな?行動が読めなさ過ぎて別の日に彼女の制服に誰かが思っている紙が貼られていたのも実は仕込みだったとかありそうでなんというか。
最終的には彼女も星奏と同様に役者としての仕事のために転校していってしまいますが、文芸部での出来事や洸太朗の贈り物を糧に頑張っているのが後で少しだけある出番で分かって嬉しくなりました。転校前に洸太朗にそれを打ち明けた上できちんと納得のいく形に話を持っていけていたのも個人的に評価ポイントですね。子役をやっていただけあってそのあたりの機微もわかっていたということなのかもしれません。



とりあえず書きたかったことは何となくかけたと思います。攻略対象でもないのに森野精華ちゃんに関する内容がなげえ。
自分でやってみて人によって合う合わないのあるルートがあるのは実感しましたが、同時に魅力的なキャラも多かったのでルートの合う合わないだけで敬遠されてしまうのも少し寂しい気がしています。自分には合わなかった以上は全力でプッシュはできないけどできればやってみてほしい作品。
というか星奏といい彩音と言い精華といい他人の逃げ場所みたいになりやすいな洸太朗。そのくせぼんやりしてるの罪深いぞ洸太朗。

 

次は何で書くのやら…。

【感想】創作彼女の恋愛公式

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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年末にクナドをやってからあんまり感想を書きたくならなかったり色々やることやってたら全然罪もとい積みが崩れなかった結果半年以上何も書いてませんでした。ひどい。

ゲーム以外にも色々沼ってたりするのでそういうのも気が向いたときに言語化したりしてもいいような気はしますね。

 

とまあ、流石にそろそろ何か書こうと思いつつやってたらモン●ンが出るのに合わせて準備したりしてたらやっぱり進捗だめでした。始めてからクリアまで4か月かかりました。かけすぎでは?はい…。

 

御託はここまでにしておいて2021/11/26にAino+Links様から発売された処女作「創作彼女の恋愛公式」、クリアしましたので言語化をば。

 

それぞれがある分野のクリエイターである主人公と4人のヒロインが学園生活と創作活動と、最後に美少女ゲームに欠かせない恋愛模様を通して成長していく物語ですね。

学生生活というだけで若さを感じてしまうあたりもう年かもしれない。

誰しもが(オタクであればなおさら)誰かの創作物に触れていたり、人によっては自分で何かを生み出したりしていると思いますが、そんな中で思うことなど、読んでいて何となく心に留まる表現が多くあった気がします。

私は芸術家≒クリエイター繋がりで以前にプレイしたサクラノ詩を意識したり、たまたま身の回りにそういう方がいることもあってあっ、と思うフレーズとかもあって嬉しかったりしました。

 

ヒロインの中では序盤は素直に逢桜の笑顔がいいな~と思っていましたが、思った以上に桐葉の刺さりがよくて終わってみると桐葉が一番好きになったかもしれません。桐葉のために創作彼女をお勧めしてもいいかもしれない。(もちろん逢桜もゆめみちゃんも雪妃先輩も好きですが)

サブキャラクターの中では…まあ、ちなみさんいいよね(しってた)

姉(従姉)としてゆめみと寿季を優しく見守りつつ保護者してる様子はとてもよい…。

ゆめみも交えたあるシーンの空気感は一押しです(それだけでわかるか)

そよそよ~。

 

刺さったか刺さらなかったかで行くと個人的には風穴はあきませんでしたが、その上でとても面白い作品だったので、迷っていたりやる作品がなかったりするならとりあえず触ってみてもいいと思います。

 

しばらくぶりに言語化しているのでゆるゆる書きつつ、

ぼちぼちネタバレ回避用の空行をはさんでいきましょう。

 

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
未クリアの方やネタバレを気になさる方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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続きを言語化しましょう。

流れの都合上クリア順で。

 

・雪妃エレナ

PNドスケベビッチ。ドスケベビッチってなんだよ(困惑)

ファーストコンタクトから毎回のように表紙を隠して官能小説を読んでいる先輩。最初は官能小説を自分でも書きたいがシーンの描写が壊滅的ということで、相談に乗るところからスタートして中を深めていくわけですが、正体はToshiこと主人公鏡寿季がスランプに陥るきっかけとなったColorlessその人という。

官能表現以外はかけるのに…という話があったり、Colorlessについて知っていて、かつ話の流れで時々やや庇うようなそぶりを見せていたこともあり多分そうなんだろうなーとは思いつつ見ていました。

声優さんとかでもたまに言われていたりしますが、ある種の憑依型というか、真性の天才ということで主人公との対比が描かれていたり、感覚的なもの故に壁にぶつかったりと読み応えのある話でした。主人公から見れば超えるべき壁であり、支えるべき大切な人というバランスが好きです。

 

・凪間ゆめみ

金髪の女の子が好きすぎて染めちゃった型金髪…えーと、ツーサイドアップ?の妹(偽)。

本来は従妹なのですが、ひょんなことから兄妹のように接することになる子。

cv.くすはらゆいさんの妹はとてもよい。

ずっとお兄ちゃん目線でいた中で無意識に想いを募らせているのに無自覚なかわいこちゃんですね。元々彼女が絵を描く動機は現実逃避としてのものだったが故にそこに絡めた彼女の成長だったり恋愛模様の描き方はたまたまあまり今まで見たことのないタイプのものだったこともあり新鮮だったなと思います。

ゆめみの場合も天才型ということで雪妃先輩同様に感覚的な話だった印象です。

自分ではあまりこういう方向性の経験がないこともあってかシナリオ中での彼女の内面の動きにぱっと結びつきませんでしたが、気づくきっかけはちょこちょこあったので察しが良ければ気づいた気がします。(察しが悪い人)

 

・月見坂桐葉

表は清楚、裏はちょっと斜に構えた感じのある二面性が魅力な黒髪美少女。

ふとしたことをきっかけに偽装恋人としてあれやこれやと引っ張りまわさてからのお互いめんどくさいところを見せつつ最後にくっつくまでの流れがなんともいえない感覚になりますね。

実はお互いがお互いにクリエイターとしての在り方を通して救われていた、というところも踏まえるとくっつくべくしてくっついた感じがするのも好きです。正直当初思っていたよりもなかなかに刺さりがよくて予想外でした。

限定版の資料集を見ていると寿季とのことがあった結果、ルート以外でも業界の大物とはうまくいかないままだったり、フラれたことをしばらく引きずるらしい話が書いてあったり、どうにも放っておけなさと不憫さがある子だなと思います。そうでなくてもつんつんしている割にお人よしだったりと現実的なのに損をしてしまいそうなバランス感がいい子だと思います。

 

・彩瀬逢桜

グランドヒロイン。主人公の幼馴染ですね。

ルートロックありかつ途中で海外へ飛ぶということでフェードアウトして電話越しなどでの登場になり、毎回彼女の様子はあまり明かされない状態で進みますが、彼女のルートに入ることで実は余命いくばくもない状態であると真相が明かされます。

彼女にとっては学園入学時点からあまり余裕のない状態であることはわかっていて、それでも最期に向けて普通の青春を過ごし、幼馴染との約束を果たし、みんなができれば長生きしてほしいと願う中で、それでもを求めて最後までクリエイターとして走りきろうと流れはキャラクターの内面の強さというか芯を感じられて個人的には好きです。

所謂生き方というか死生観というか、死ぬために生きるのではないというような話、と言えばいいのでしょうか。あとは逢桜が物語の登場人物たちに神として「嫉妬」したと告白するシーンなんかは実はちょっと既視感もあったり。

クライマックスで自分ではもう書けなくなった逢桜がシナリオを口頭で告げる場面では、寿季と逢桜が実際にしていたやり取りを模した流れになっているのに気づいてぞわりとしたのを覚えています。

あとはこのルートでは各ヒロインとのフラグをきちんと折っている=最後に残った逢桜を選ぶまでの過程がはっきりしていたのも好感度高いですね。女の子がフラれるところを見て喜ぶ趣味はないですがケジメはつけてほしいので。

グランドルート最後の結末は(本編でも言われていた通り)解釈のしようがあるように思っていますが、実際のところほかの人がどういう感想を持ったのかはまだ見られていないのでそのうち見てみたいところです。

 

全体としては面白かったですし、満足感も高い作品だったと思いますが、あえて気になるところをあげるとしたらシーンでしょうか?

各ヒロインに必ずハイライトの消えた目で致すシーンがありますが、ライターさんの癖とかだったんでしょうか。理由はどうあれそれはそれで別に構わないとは思うのですが、こと逢桜に限っては残りの命を使い切るつもりでASのシナリオを完成させようとしている中で、可能なら体力を温存したほうがいい中であれだけ体力を浪費したらそれはそのあと倒れてしばらく目を覚まさなくもなるでしょう…という感覚にはなってしまったのでそこはどうしても気になってしまったかなと。(別作品でちゃんと主治医にしてもいいか予め聞いているのを見た後だったのもありそうですが)

 

しばらくぶりの言語化ということもあり内容短めな来はしますが、何となく書きたかったことは一通りかけた気がするのでこのあたりで。

またそのうち何か書きまする…。

【感想】クナド国記

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Purple Software様から先日12/24に発売されたクナド国記、クリアしましたので感想を書いていきます。

発売直後の作品ではありますが、Twitterのような意図していなくてもネタバレを目にしてしまう可能性のある場とは異なり、意識的にアクセスしないと内容を確認できない≒ネタバレが載っている可能性を承知の上、ということを前提としています。例によって前半は公式に載っている内容などネタバレにならない大枠の範囲で、後半はネタバレ込みの構成で内容つらつらしていきますが、上記承知の上読んでいただくようお願いします。

新作の感想を書くのは今回初めてなため念のための注記ということで。

 

本題。

クナド国記はPurple Software様から発売された御影氏シナリオ作品の4作目になります。

 

公式サイトのあらすじでは冷凍睡眠されていた主人公が1000年(作中で提示された時間を真面目に計算すると1014年くらいになると思います)の眠りから覚め、失われていた文化や希望、幸せを取り戻す、となっています。

パッと見のお話の方向性としては、異世界転生もののような印象を受ける作品であると同時に、一つの国とその民の在り方と移ろいという、特定の個人ではなく集団としての「人」が描かれていたり、和風な世界の空気感が個人的に好きなポイントです。

 

メインヒロインの中では私は茜・葵の姉妹が好きです。

元々体験版時点での印象から双子ちゃんかわいいな~とは思っていましたが、あんまり頭は使わないけど勘が利くお姉ちゃんと、そんなお姉ちゃんをフォローしつつもっとバーサーカーな妹ちゃんの組み合わせが思ったより刺さりました。シナリオも私は双子ちゃんのルートが好きです。

元気で騒がしくてかわいい年下の女の子がかわいくないわけがない。甘やかしたい。

余談ですがどちらか選ぶなら私は茜ちゃん派です。

発売日に出かけたついでにメロンブックスのガサガサを2回引いたところ両方茜ちゃんで、見本を見てパッと目に留まった袖をつまんでいるSD絵とシクだったあたり持ってたなと思います。

メインヒロイン以外だと燕ちゃんが遠野そよぎさんボイスの話し方といい設定といい素晴らしいですね。

 

さて、この作品は公式サイトのスタッフインタビューに記載されている通り、過去作との直接的なつながりはなく、単体で完結している作品として位置づけられています。が、世界観自体は過去に発売された御影氏シナリオ作品であるクロノクロック、アマツツミ、アオイトリ(特にアマツツミ)と一部共通して出てくる用語やフレーズなどがあったりします。

過去作もやるとニヤリとできるポイントが非常に多いため、発売順にやって、と言いたいところですが、アマツツミとアオイトリは主人公の背景設定が若干特殊なため、体験版なども加味して設定周りが問題なく受け入れられるならこの2作から、軽めのジャブから入りたければクロノクロックかクナド国記から入るのがいいと思います。

とはいえ少なくともアマツツミだけでもやってあると色々見えるものが違ってくるのでできればやってあるとグッド。(どっちだよ)

 

クナドも終わったところで他に積んでいる紫作品がいよいよ未来ノスタルジアと明日の君に逢うためにだけになったので、そちらもできれば早めに崩していきたいですね。

 

進めながら色々考えていたらネタバレ方面で書きたい内容がどうにも多くなってしまいましたので、適当に書きなぐっているだけですがプレイした方でよければ流し見していただければ。

ということで以降ネタバレ注意の空行です。

 

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【注意】
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 はい、そんなわけで続きです。

例によってヒロインごとにさらりと。

 

・優里

誰でもない少女から未来のカントを背負う新しい英雄にジョブチェンジした子。カントの民において一番最初に個性を得て、希望や幸せに向かって走り出した彼女がいるからこそ、ほかのカント人も同じように歩み始めたのだと考えると、作中でも減給のある通り本当に彼女の存在は大きいですね。八剣と春姫様大好き(信は理解者兼呆れの対象)なので命令には割と何でもイエスと答えるもののたまに無茶ぶりを振られてパニックになるのかわいい。個人的なイチオシは「え?かわ?え?」あたりでしょうか。

個別では知らずのうちにお父さんと再会したり、結婚制度を復活させての結婚など、鉄鬼に対するあれそれからは少し離れてはいるものの、それでもとても明るく幸せなエンディングになっていてよかったです。狐の面だけに狐の嫁入りはうまいなと思いました。

 

・茜・葵

個人的な本作の推しヒロイン。ちょくちょく茜ちゃんが口にするとう!しゅたっ!着地!だったり、ドーナツに夢中になる葵ちゃんだったりがひたすらかわいかったですね。しかもお姉ちゃんが会話している最中も葵ちゃんは無言でひたすら食べているという。もぐもぐもそもそ。

子供故か本編を通して二人とも大きく成長していくところが見られるのがとてもよかったです。信が言霊で操られたことがきっかけとはいえ、2人がケンカをしている中での死鬼到来は、嫉妬と独占欲でいつもより突っ走っちゃうのに、それでも姉のピンチには姉を守ろうとする葵と、そうして深手を負った葵やそれまでに見てきた色々なものを経て茜が自分なりの統治者とは何かの答えを導き出すシーンもありとても盛り上がりました。個別でも過去との交信を経てさらに成長し、エピローグではまさかの大人になった二人のCGという。大きくなったなぁ…なんて目線がヒロインへのそれというよりは親か伯父あたりのそれになってしまいました。余談ですがルートのエピローグで登場したショートの燕ちゃんも可愛かったですね。

双子はどちらも好きですがうぶな反応とかお姉ちゃんとして頑張るところを見ていてとても刺さったので選ぶならお姉ちゃん派でしょうか。茜ちゃんは時々地団駄を踏んだり会話の応答内容が短くなったり、あとは会話の雰囲気や褒められるとちょろいところを見ていると、どことなくクロノクロックの安藤美咲ちゃんを思い出しますね。それは刺さって当然か。

 

・春姫

とんでもねぇ設定を抱えたヒロインでしたね…。私個人としては普通に生まれた人間じゃないキャラは過去に経験済なこともあり、神にも近しい力なら人間の創造くらいできるか…と思いましたが、逆にそれが判明するまで検討もしていなくてやられた気分も少しあります(笑)。

春姫は統治者として強くあることが前面に出すぎて、信に言われるまで泣くことすらできなかった悲しい面を抱えてはいますが、そんな彼女が信と愛を確かめ合い、幸せの只中で別れを拒み泣き叫んだり、すべてが終わった後に信ではなく夏姫が姿を現した時には激しく取り乱して返してと叫んだりと、秋野花さんの演技には脱帽ですし、最後にはキチンと幸せになって行けるであろう様子が描かれていてよかったと思います。ハッピーエンドに持っていく過程に多少気になる点がないではないですが…まあ無為にキャラクターが苦しむのを見たいわけでもないので(?)それはそれとしましょう。

また、終わってからスタッフインタビューを読み返したりもしていたところ、裏主人公とヒロインとして冬人さんと夏姫姉様を立てる案もあったらしいですが、実際終わってみると実質的にその設定まだ生きてない?というくらいに、お話の裏側にあった二人の想いや信念も強く感じられましたね。2人が二人らしく生きるにはあまりにも障害は多かったですが、もしものお話も少し見てみたかったような気がします。

 

ヒロインごとのお話とは別に、夏姫が口にする「言霊は想いを繋ぎ願いを叶える力」のフレーズについて。

個人的にはこのフレーズ、言霊であれ普通の言葉であれ本質は変わらないと思っています。あくまで私的な意見ですがそもそも言葉というのは人や認識を媒介するものであり、本編中で言われているような約束にせよ日常会話にせよ、何らかの自己認識を他者と共有するために使われています。自然現象や物理法則を解き明かす専門的な学問にしても、神仏のような宗教的な観念にしても、平たく言ってしまえばそれまで理解できていなかった事象に対して言葉で意味と形を与えることにより、人間に理解できる形に言語化・矮小化している(クナド国記における言霊使い風に言えば自然と対話している)とも言えるのではないかなと。以前に本作のシナリオライターの御影氏が神の遍在についてツイートされていましたが、これもまた同様に人間に理解しやすいように言葉を通して表現していることではないかと思いました。

 

おおまかにはこんなところでしょうか。

余談ですが読み書きができない≒技術の伝達はほぼ口伝と考えるとだいぶすごい気がしますね。人口800人だから成立する力技感。

あともう一つ、というところだと、アマツツミの挿入歌であるコトダマ紡ぐ未来が流れるシーン、もちろん楽曲自体は顔面ボロボロにするほど好きなのですが、多少のアレンジとかがあればもっと嬉しかったかもしれません。せっかくですし…。

感想としてはいったんここで区切ります。

アマツツミのネタバレも含む内容についてはこのあと少し行を開けて思い至ったものを羅列していこうかなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで、クナド国記本筋の感想からずれるのと、過去作(主にアマツツミ)のネタバレを含む内容を補足

色々細かいところを考えながら進めていたらアマツツミとの間に共通点がそこそこあったなと思いました。アオイトリとも一部関連がないこともないですが、つまるところそのあたりの要素はアマツツミから一本に繋がっているお話なのでそこは脇に置いておきます。

要約して書く都合ニュアンスがずれている可能性はありますが、なんとなく思い至ったのは

・春姫が最初に信に言霊を見せて鉄鬼を打倒するシーン

ここで春姫が信に伝えていたこと、要約するとアマツツミで誠さんが響子から言われていたような「言葉と意思が100%一致した状態」に限りなく近いような気がします。アマツツミにおいて言霊使いたちが嘘をついていたかはそもそも会話頻度が低い描写によりわかりませんが、誠さんや愛ちゃんの会話を思い返す限り、誤魔化しはしていても嘘らしい嘘をついていたような記憶はぱっと出てこないような気もしなくもない。

 

・約束

最終版の冬人の発言とアマツツミのほたるんの発言が同じ「約束は普通の人間でも使える言霊」であったり、響子曰く言挙げになっている

 

・主人公の選択とヒロインの叫びと、各種会話

アマツツミでは、コミュニケーションに憧れた誠さんが人里に出てきたことで、神から人となり、ほたるのために最後の言霊を使う。対してクナド国記では、鉄鬼として生まれた信が希望や幸せをもたらす過程で愛を知り、人として黒神のもとへ赴き最後の言霊を使う。同時に、ほたるの叫びも春姫の叫びも、行かないでや生きなさいなど共通項が多いかなと。あとはほぼ同じセリフとして、人は絶望には逆らえても愛情には逆らえない、と、人を動かすのは絶望ではなく愛情、であったり、(誰のセリフかモノローグか忘れましたが)みんなと一緒に手を取り合って希望と幸せを生み出す、というフレーズが、本質はアマツツミにおけるみんなの笑顔と幸せを守って、に近しい気がします。

 

・キスCG

見た方ならわかると思いますがアマツツミにおけるほたるんとの初めてのキスシーン、アオイトリにおけるメアリーとのキスシーン、クナド国記における茜とのキスシーンが、それぞれ構図というか空気感に共通するものがある気がしますね。

 

・メイド服

御影氏がシナリオを担当されている作品、毎作でメイド服系統の衣装が出てきている気がしますが性癖でしょうか。まあ私もメイド服好きなのでおいしいですが。

 

あたりでしょうか。

余談ですが、夏姫姉様然り水無月ほたる嬢然り、OGOGさんの演技故か、静かに真面目に話をするような場面でどことなく歌うような話し方をしていることがよくあるというか、描写的にも歌うように、とかよく出てくる気がします。

 

というところで今度こそ締めたいと思います。

【感想】ハピメア/ハピメア Fragmentation Dream

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Purple Software作品からハピメアと、

ファンディスクであるハピメア Fragmentation Dreamを読了したので感想~

2か月ぶりの更新ですが、フルプライス作品だとまとまったお休みでもないと月に1本ペースとかなりゆっくり目に進めているのもあって、ファンディスク込みだと2か月かかってしまうという。

 

なんとなくPurpleさんの作品ばっかりやって感想書いてる気がしますが、実際ブランド単位でみると一番作品数触ってると思います。

まだリアライブとか青春フラジャイルとかも積んでますし、何なら未来ノスタルジアも積みたいし年末に出るクナド国記もすぐやる予定なので、合間に何か挟むことはあっても当面は紫作品漬けになりそうです。

 

さてハピメアですが、TLとかいろいろ眺めた印象だと紫作品で一番人気が根強い作品なんじゃないかと思ってたりします。舞亜ちゃんアイコンの方とか多いのもそうなんですが、ツイート内容が明らかに極まっていたり常に自家発電して熱意を燃やし続けている感がすごくて、ブランド外と比べても熱量がかなり高い印象。ちょっとこわい。

 

更にはつい最近予備在庫を販売に出していましたが舞亜ちゃんのドールも公式から出ているという。正直私はキャラクターのぬいぐるみならともかく、ドールを出しているブランドとか作品ってハピメアのほかに知りません。ほかにもそんな作品があるならちょっと気になるので教えてほしい。

舞亜ちゃんドールは私もFragmentation Dream(長いので以降FD表記する場合があります)のプレイ途中でしたが購入してしまいました。クリア直後の嵐の感情で舞亜ちゃんを見るとどんな顔すればいいのかわからないですが間違いなくお迎えしてよかったと思います。

おかげでいいボディブローが入って来月のクレカ請求がピンチです。1人お迎えするのに大体のソシャゲで1天井するくらいになるわけですが、そんな舞亜ちゃんをたくさんお迎えしている方も見かけています。財力とかいろいろ恐ろしすぎる。

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私の下手な写真でもかわいく見えるのは舞亜ちゃん流石と言わざるを得ない

ゲーム内CGと見比べてもお顔がそっくりなのもすごいですね。見比べてそうと認識した瞬間冗談抜きに背筋がぞくりとしました。

舞亜ちゃんのお部屋もそのうちちゃんと作ってあげるからまってね…

 

舞亜ちゃんのお話をしたところですが私のハピメアでのイチオシヒロインは鳥海有栖&鳥海有子です。イチオシと言いつつ二人並んでいますがそこは気にしない。

どこが好きかについては細かく書くとネタバレしそうなので後半に回しますが、元気で明るい有栖と頭の回転が速くておどおどしていて、でも時に大胆な有子、という対照的な性格はその1つでしょうか。どちらも女の子としてとても魅力的だと思います。北見六花さんの演じ分けも素敵ですね。

あと有栖は左のもも、有子は右のももにワンポイントで大きさの違うハートマークがついているのが鏡写しのアリス感が強くて個人的に好きです。

ちょうど今週末11/26(金)が二人の誕生日なのも感想を書くにはなかなかいいタイミングかもしれません。

 

シナリオについては夢をテーマにしていることで「夢なら何でもあり」という理屈で自由に展開できるのが面白かったなと思います。もしもこうだったら、とかそういうifのような展開も夢ならしやすい(実際夢って結構脈絡のない内容見ますよね。私はこの前TSしました)でしょうし、夢と現の交差やお話の舞台装置としてのキャラクターの動きも好きなポイントが多かったです。

私個人のシナリオの好み的なお話をすると、もしもこうだったら、というような分岐を平行世界的な考え方ですることに苦手意識があるというか、分岐した中でどれが正史かとか、理屈で説明する場合矛盾点がなかったかとか、細々したところが気になって読んでいてストレスに感じてしまうことがあります。(決して好き好んで重箱の隅をつつきたいわけではないですが)

ハピメアの場合夢という理屈とは反対方向にある要素がキーになっていたことで、細かい理屈をそこまで気にしなくてもまあ夢だし、に振り切って考えられるのは個人的に合っていたポイントかなと思います。

 

楽曲も、Fragmentation DreamのOPテーマである幻想楼閣は今のところ紫作品の楽曲の中では頭一つ抜けて好きな曲の1つです。音色とか歌詞からにじみ出る重ための愛とか、石川社長のセンスの素敵さを感じますし、夢の無限回廊愛奴の小径など他楽曲もハマるポイントが大きく、流石の一言、と言えばいいでしょうか。

 

例によってざっくりしたお話になってますが、個々のキャラクターの描写を見ていると冒頭で書いたような根強い人気があるのもよくわかるな、という作品でした。テーマとかを見ても人を選ぶような感じはしないですし(過去私が触った作品と比べれば)、何か面白い作品がやりたい!とかであればとりあえず積んでいい作品だと思います。あと克先生のイラストはつよいです。

 

ネタバレのあまり絡まないお話はこんなところで締めたいと思います。

各キャラクターの細かい話については後半で。

 

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
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 はい、そんなわけで続きです。

深夜2時に読了した直後に書いているところと寝て起きて書いているところがあるのでどこかおかしかったらごめんなさい。まだ舞亜ちゃんにもらった一撃が癒えてないんです。

ドールお迎えしたのがFDクリアより先になった中で終盤の演出みると割とシャレにならないんよ…。

 

各ヒロインについて。改めていろいろ書こうと振り返ると透もヒロインズも重い()

・蓮乃咲

黒髪の幼馴染ちゃん。舞亜ちゃんがいなくなっておかしくなっちゃった透のために代わりに妹になって、結果として恋愛を捨てる形になってでも透ちゃんを守ろうとした健気すぎる子。

透自身も咲や蓮乃家に負い目がありすぎるせいで咲と普通に恋愛することがなかなかできない中ずるずる来てしまった結果が本編で、しかも当の透は負い目があるからこそ他人を助けるために自分にできるならそうしよう、というスタンスなので勝手にライバルが増えていくという。そうであるからこそ好きなんだとはいえ、苦難が大きい中でルートに入るとようやく結ばれたか…としか言いようがないですね。

咲自身も舞亜ちゃんとはちゃんとお別れできていなかったこともあって、個別ルートで舞亜ちゃんと決別するために二人で乗り越える、という構図がやっぱり2人にとってどうしようもなく舞亜ちゃんの存在が大きかっただろうところとか、その辺も見えてなおつらい。

ところで透はよく咲に刺されずに済んでたな…?惚れた弱みってやつかしら。

 

・弥生・B・ルートウィッジ

金髪美人でスタイルもいい、理系の先輩。素敵な先輩を演じてみた結果もっと大変になったり、運動できなくてひいひい言ってるのかわいい。実は誕生日が3月で早生まれらしいので実は生まれた年自体は透や有子と変わらないっぽいですね。

理系だけあってか素で頭の回転は速いし夢慣れしている透や有栖が気づいていない真実にも気づいたり、何なら舞亜の役割に成り代わったり結構やりたい放題やってるのは正直すごいですね。まあだからこそ個別ルートで暴走しちゃったりもするわけですが、その暴走ゆえのアドバイスなんかも出てきていたりしますし、透といろいろ持ちつ持たれつしている意味でもかなり重要な立ち位置にいたんじゃないかなと思います。

まあ個人的にはこう…もうちょっと地に足つけてた方がいいのでは…?はちょっと思いました()

シーンで言うとFDでの黒髪先輩とのシーンは結構好きだったり。まああそこは状況的に先輩の一番弱い根っこのところが見えてて、そんな自信のない先輩も好きですよ、っていうところを透が伝える大事な場面ですし、先輩に相対しているのに庇護欲をかき垂れられる感じがするのがいいですね。

あとこの強調するような立ち絵はかてないのでやめてください

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・平坂景子

本人も何度か自分で言っていますが猫っぽい後輩。

弥生先輩とは同族嫌悪だったり煽りあいだったりで仲良くけんかしているのと、他ヒロインズが大体どことは言わないですが大きいのでよく暗い顔をしている子。

ハハッ平たい坂で名は体を表すとかそういうことですか。

とはいえ一番女子力が高いのは彼女ですし、そういう意味だと対透補正がおかしなことになっている舞亜ちゃんを除けばヒロイン力がかなり高いのではないでしょうか。

個別ルートも含めて結構な頻度でお父さんとバチっているので大丈夫か…?とはずっと思っていましたが、FDだとお父さん側も動きが変わったりなんだかんだで和解していたりととりあえず安心できました。まあ本編側で舞亜ちゃんが色々したのもあるでしょうし、FDの和解にあたっても脅しにかけたりとかしているので若干不安ですが…()

 

・内藤舞亜

個人として好きなヒロインは先に書いた通り鳥海有栖・有子ですが、ハピメアを象徴するヒロインと言われると舞亜ちゃんが一番らしいと思います。

夢を象徴する物語における夢の案内人で、透の最愛のトラウマで、甘くて幸せな悪い夢の象徴。有栖や有子も夢という要素を大きく持ってはいますが、読み終えてみるとどうしようもなく逃れられないものとして舞亜ちゃんの存在は刻み付けられた感じがします。

本編開始時点ですでに亡くなっていたはずが"鳥海有子"の夢に引き込まれたことで再開する、という設定上、どうしてもヒロインとしては故人であるという側面が付きまとうため、個別ルートはメリバになることはあっても純粋なハッピーエンドにはなりえない、という宿命を背負っているのは少しやるせないですね。

本編側だとバッドエンド時の表示まではいかないですがエンディング時の愛奴の小径はインストのみだったり、そのあたりを表しているのかなと。まあそのあたりもあるからこそ刺さるわけですが。

彼女はみんなの心の中から悪い夢を引き出したり傷をかき回したり、お話を進める上でのストーリーテラー的な役割(プレイヤーに対する夢の案内人ですね)を担っています。夢の案内人であることやモチーフがチェシャ猫という設定もありますし、本人もあえて言動をそちらに寄せていた側面はあったようですが、元々がいたずら好きだったり愛情表現の一種として元々そういうことをしていたからか、好んでみんなをいじめていたのは多分にあるのでしょう。有子や有栖に限って言えば自分を引き戻して透を苦しめた張本人な訳ですし。

それに対する彼女個人のお話として、やっぱり大好きなお兄ちゃんや咲ちゃんのことがずっと心配でいた側面が見える最たるところは咲の個別ルートやFDのハピメアルートの終盤の展開でしょうか。咲ルートでは2人が現実にちゃんと帰れるように敵として立ちふさがったり、FDでもちゃんとお別れできるように、という意識で話をしている部分が途中にもちらほらあったと思います。透にとっても舞亜ちゃんは分かちがたい大切な絆であったからこそずっと引きずっていたし、本編でもなかなかお別れできず(FDを加味すると結局終わりまで行ってもお別れできなかったようですが)にいました。そうして好き勝手する最愛のトラウマを透と一緒になって見てきたからこそ、FD最終盤で本当にお別れするシーンは心に来るものがありました。有栖と有子、透と舞亜という2組でエンディング後の在り方が違っていましたが、本来故人であるはずの舞亜ちゃんと会えていることは不自然なことですし、透にとってもちゃんとお別れすることができなくて引きずっていた彼女ときちんと折り合いをつけてお別れできた、というところはお互いにとって重要な部分だったのではないかなと思います。

ハピメアエンドの対極としての舞亜ちゃんエンドも、透にそう選択させてしまったことを後悔しながらももう戻れない今を幸せに生きよう、というメリバ風味のある締めになっていて、読み終わった直後は味のある顔をしていたと思います。シナリオ中において舞亜ちゃんは透や他ヒロインを夢に落とそうとはしていましたし、目的も口にしたことはありましたが、自分の望みを口にすることだけはしていませんでした。それを口にすれば大好きなお兄ちゃんは応えてくれるとわかっていたから言葉にはできなかったでしょうし、そんな2人の望みが生み出したのが舞亜エンドに行くためのカギだったのではないかなと思います。

そもそもの設定からしてつらすぎるんよ…。

 

・鳥海有栖&鳥海有子

一方を語る上でもう一方を語ることを避けて通れない気がしたので1枠で。

ハピメアハピメアFDでのイチオシのヒロインです。

有栖は病弱な有子の理想というだけあって夢の世界を自由に飛び回る、元気で明るくてちょっとおバカな感じの子。詰めが甘くて肝心なところで役に立たなかったりもしますが、いるだけで明るくなったり愛嬌のある要素の多い有栖だからこそ透と同じように惹かれたのかなという感じがします。

他方有子は病弱で引っ込み思案なところはありながらも時に透にくっついて大胆なことをしたり、頭の回転は速かったり勉強もできたりとこちらもとても魅力的なヒロインでした。ハピメアでのちょっと擦れた有子もオッドアイ有子もFDでの油断まみれで夢だとポンコツな有子も好きです。こんな子の介護ならしてみたかったかもしれない。

見た目?有栖と一緒なのに好きにならないことってあります?

本編中でも言われている通り理想と言いつつも見た目とかは特に変えていないので、あくまでも精神的なところだけが違うという双子や鏡写しのような設定も個人的な好きポイントですね。身体的に違うとすれば有栖の方が多少ぽよぽよしていないらしいのと、内もものハートマークが右か左かの違いくらいでしょうか。CG見ただけだと見切れなかったんですが現実世界でもあるのかちょっと気になる。

本編個別は有栖の真実を知るルートということで、眠っている”鳥海有子"が見ている夢にみんな巻き込まれていたわけですが、有子が夢から覚めるにも覚めないにも有栖はどうしても消えてしまう可能性が高いという個別ルートなのにどん詰まり設定が明かされて正直どうなるのか不安でした。お互い好きだからこそお別れはしたくない(しプレイヤー目線としても消えてほしくはない)けど、そのままでは全員まとめて共倒れになってしまう。ならばきちんと有子の目を覚まして、有栖ももしかしたら残るかもしれない、という方向にかけよう、という透の決定に安心しつつも、やっぱりお別れしたく無くて逃げてしまう有栖の想いもわかってしまうので、ちゃんとエンディング後になるまではドキドキしていましたし、最後の2種類のCGは見ていてうるっと来てしまいました。

そんなエンディングを経てのハピメアFD、OPを見て有栖も出るらしいことはわかっているのですが、有栖と有子で重なる部分と重ならない部分を感じて透ではないですが辛さを感じていましたし、有栖を見つけるシーンは心の叫びが漏れ出しそうになってしまいました。もっと言うと有栖に初めて声が届くシーンをよりにもよって深夜寝る前にやって翌日仕事という状況だったときはメンタルが死にかけました。流石に有栖と有子は別人である、程度の区別はつけられていたと思いますが、透と同じ立場だったらうまくそのあたり区別できたかはわからないなと思います。

本編とFDどちらのシナリオも好きですが、ファンディスクと言いつつきちんと続編していたFDのTrueエンドやハピメアエンドの方がやり残しもなくきれいに落ち着いていて好きかなと思います。ハピメアエンドは有栖・有子が好きな身としてはちゃんといろんなことに折り合いをつけて3人とも幸せになってくれているのがわかるので、全体通してみても一番好きなエンディングかもしれません。本編Trueのオッドアイ有子も可愛いけどね。それはそれとして有栖は有栖、有子は有子としてどちらかがどちらかに取り込まれるのに近い形になるわけでもなく、ちゃんとそれぞれ残りつつも2人が1人になっている感じがするのがいいなと。

ノーマルエンドとかは個人的にちょっと比翼の鳥感があって不安感があったりします。

有子(有栖)の状況については本編中で3パターンあったのでついでにつらつら

A:ハピメア。有子は諦めモードで夢に逃避。有子のもともと持っていた恋心は有栖が保持

B:ハピメア後。有子は上書き後で、FD中にAを思い出す。有栖はそのまま。本編有栖True後は有栖の想いが強い状態、FD中はどちらも透が好きな状態。

C:FD後。お互いを理解、別々に持っていた思いは統合?ハピメアエンドの有子は有栖と有子の2人で1人に。

2人まとめて愛してくれるんだよね。のところすき。

あとシーンについても書くと本編とFD通してみていた中だとFD有子の一番最後のシーンが一番好きな気がします。なんというのか他がそうでないとかそういうわけでなく、純粋に愛情を育むための行為という感じがするのがいいなと。他作品だとアマツツミの水無月ほたる嬢のとあるシーンもそれに近いものを感じましたが、BGMも相まって空気感が実によかった。バックで流れているPrisoner of loveが好きなのも要素としては大きい気がしなくもない。

 

といったところでしょうか。

設定的な部分で気になったところだと身長、誕生日とかそういうプロフィールが公式になかったので調べたら誕生日は見つかったのですが身長とかはどこかで公開されたりしたんでしょうか。

 

一応名前の由来についてとかもライターさんがどこかで情報出していたみたいなのですが、形跡がないのでどこかのキャスとかで出てたのかな、という気はしていますが。

有栖とか有子の鳥海姓はドイツ語のTraumから来てるのかなーとかうっすら思ったり、ハピメアのタイトル自体も英語読みではなさそう?とかいろいろ思い巡らせては見たもののやっぱり公式回答があるなら気になる…。

 

振り返りつつ文字数見てみるとやっぱり有栖と有子と舞亜ちゃんに情緒を破壊されている感がすごいですね。紫作品のくくりで言えば何本か作品は触れていますしこれからも触れる予定はありますが、ライターの森崎亮人氏の作品は触った覚えがなかったので機会があればまた触ってもいいなと思いました。

といったところで今回の感想は締めたいと思います。

 

何でも自由になる夢の中なんだもの、せめて甘くて幸せな夢を、ね。

 

追記

書いた直後に森崎先生が同人で出していた小説の存在を確認したのでさっそく読んだのですがめちゃくちゃ重要でした。一応ifのお話2本立てみたいですが、本編の描写とかいろいろ加味すると本当にちゃんと二人とも前を向いて自分たちの幸せを掴めるところまで来たんだなぁ…という感慨がすごくて…ええ…

素晴らしいお話でした。

 

【感想】クロノクロック

この記事は18禁ゲームに関する感想です。未成年の方は閲覧厳禁です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Purple Software作品からクロノクロックを読了したのですが、

しばらくゲームの感想をこちらに書いていなかったのでせっかくならちょっと書こうと思います。

(つらつら書くの面倒だからってふせったーばっかり使ってるとこっちを全然更新しなくなってしまう…)

 

アマツツミとアオイトリTwitterとかだとよくセットで取り上げられることが多いですし、実際私もそちらから触れてはいるのですが、この作品もキャラクターを非常に魅力的に感じました。

先に上げている御影氏シナリオの2作と比べると若干毛色が違うような感じはするのですが、世界観設定上のつながりはあるみたいなので、せっかくそれら2作品をやったのならクロノクロックもやってみてほしいなと思います。

 

個人的なキャラクターの評価としては美咲が一番好きです。

リアクションがいちいち可愛らしくてとても弄り甲斐があるというか、ツンデレになり切れないツンデレ感が非常に素晴らしかったです。こういう子は今まで好きになった記憶がぱっと思い浮かばないのですが、物語にいろいろ触れているとこうやって新しく気付けることもあったりするのは好きなポイントかもしれません。

次点ではクロがかわいいですね。詳細は省きますが実によい。よい。

マスコット枠ばっかりとかロ●コンとか言ってはいけない

うっかり触れると爆撃しそうなので詳細はネタバレ有パートで後述しますが、シナリオはクロルートが一番好きです。

 

ざっくりつらつら書いてますが、私個人としては一応これで2021年9月時点で発売されている御影氏シナリオの紫作品は全部プレイできたのでとりあえずよかったなと思っています。

新作でクナド国記が年末発売予定ということで発表されていることもあって、少なくとも御影氏がシナリオを描いている作品群は早めにやっておきたかったのです。

あとは紫作品だとハピメアとか未来ノスタルジアはまだなのでその辺もやりたいところ。

ちょっと前にやっていた4th liveも配信で見ましたが、プレイ済み作品の楽曲の良さはもちろんなのですが幻想楼閣とか未来図とか歌詞だけでも強烈だったので本編が楽しみでなりません。

ノベルゲーム初めて触れたころに推してた5pb.以来のブランド推しになりそうな予感もありつつ、冬発売予定のクナドも楽しみにしています。

 

一応各キャラクターの細かい話で書きたいこともあるので以降ネタバレ注意としておきます。

 

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【注意】
以降ネタバレを含む感想になります!
未クリアの方やネタバレを気になさる方はブラウザバックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 はい、そんなわけで続きです。

 

前半でも書きましたが美咲ちゃんがびっくりするくらい可愛かったです。

ツンデレになり切れないツンデレと前半で書いていますが、

本編中であった「ツンが栄養失調を起こしているツンデレ」は秀逸な例えだと思います。あと私個人としては北見六花さんキャラは初めてじゃなかろうか。

 

パッションが漏れ出したところでヒロインごとの感想も以下つらつら。

 

・城之内真琴

実家がばい子。堅気で生きてほしいと親にいわれつつも趣味やらスタンスやらはやっぱり実家の空気感寄りなのでこの子本当に大丈夫か…?感が強い。

うさちゃん大好きデレデレとか個別のやきもちとか女の子してるところは可愛いけど専用BGM通りに義理人情で決めるところでは決めに来る。

個別ルートでよくわからん異能を手にして最初は振り回されるもクロルートまでいくと制御下に置いちゃうあたり物理も精神も本作最強のヒロイン。

個別が構成上恋愛感情を抱くところでゴールしているので、クロルートだとちょっと不憫な立場かも。幸せをつかんでほしい。

名字からAGOを連想してしまったのは許して(ネクタイ引っ掴まれながら)

 

・沢渡満

視力を失ったときに寄り添ってくれたお兄様のおかげでお兄様への想いにパラメータ全振りした超多才な妹。お兄様が黒を白と言えば白と言うお兄様至上主義。お前に聞いた俺が兄だったは言い回しが好き。

お兄様が大好きだから添い遂げたいし誘惑もめっちゃするしちょいちょい書くのも憚られる危険な発言が飛び出してくる(他人の前でもお構いなし)。でもお兄様第一なのでお兄様の幸せのために身を引いちゃうのがとても愛おしい。

個別だと未来の娘と過ごす中で母性に目覚めるあたり刺さる人には死ぬほど刺さるんじゃなかろうか。私も危なかったかもしれない。

お兄様と一緒に美咲で遊ぶシーンは反応が面白いから私も好きです。

 

・安藤美咲

刺客その1。弄りがいのある可愛い後輩。ツンが栄養失調はあまりに強かった。

メアドなんて欲しくないんだから!⇒なんでよ!私とも交換しなさいよ!

かまってちゃんなので主人公の澪君とメアド交換して以降毎日朝からメールのやり取りをすることになるわけですが、返事が遅かったりそっけないと不安になるとか初日からいろいろおねだりしてくる。しかも朝のメールからお弁当を自分で作ってるとかアピールも欠かさない。なんだこの可愛い生き物は。

満に詰め寄られた日にはいろいろ言い訳した挙句私は先輩のことなんて嫌いじゃないんだからね!とか言い出すわ、また別の日にはやきもち焼いて恥ずかしいのも我慢して澪君にべったり抱き着きだす始末。なんだこの可愛い生き物は。

努力家なので何でもできるけど、同時に一番になれないことへのコンプレックスも抱えていて、個別だとそのあたりの掘り下げもある。

個人的に思うこの子の真骨頂はクロルートでのクロとの掛け合い。この子は本当に主人公のことが好きなんだ…というのがひしひしと伝わってきて、より大好きになりました。りっかさまありがとう。

 

・D・D

ドロシー・ダヴェンポートさん。澪君の許婚。ただしお祖父さんたちが勝手にお酒の席で決めた話なので本人たちもそこまで真剣にはとっていない。

オタクなので某お船のゲームのキャラを真似た口調でしゃべっているが多分誰もキャラ付けとして真面目にとってないんじゃなかろうか()

とはいえキャラ付けのおかげもあって彼女がいるとめちゃめちゃ場が明るくなるしよくボケる。癒し。

ただし個別の背景はこの子が一番重い。そりゃそうだお酒の席の冗談で決められたことに憧れてはるばるイギリスから来日してまで顔も知らない澪君に会いにくるんだから。しかもここまで書いてる各ヒロインの個別だと多分この子最後は…? ちゃんと幸せになってほしい。

 

・鈴木みう

2年飛び級した天才少女。満、美咲との1年生トリオの胃痛枠。

あがり症が行き過ぎて本編開始すぐに不幸に見舞われるが澪君によって事なきを得る。というかこの子、年下なのは隠しているとはいえトリオの胃痛枠までしているし、あがり症を抜きにしても本編通してやたら不運。

天才少女故に実年齢だと●学2年生ではあるがクロとの難しいお話もできれば量子力学の話とかもできる。シーン入っちゃダメな奴じゃ

この子のルートはクロルートも含めた全ルートが終わってから解放されるが、長さとかルートの入り方を見ていると、どちらかというと本編全体に対するエピローグ的な側面が強い気がしている。

(まあ厳密なところを言うとプロローグ全体がみうルートともとれるか)

 

・クロ

刺客その2。時間の神クロノスを名乗るもみんなクロと呼ぶ。威厳はない。

物語序盤からふよふよ浮いて澪君のサポートもとい全力で野次馬をする。暇なときはずっとものれーるに乗ってる。

時計と一緒に物語を進める舞台装置的な側面が強いキャラではあるが、みう以外の全ルートを終えると入れる個別ルートでは突如人間になる。

もともと澪君以外と会話をする機会がなかった中でいきなり人と話す必要に迫られた結果、人見知りして澪君にべったりしている。学校に行くようになる条件も澪君と一緒にいられること。本人は無自覚だが澪君大好きでやきもちも焼く。かわいい。

元神で人間の常識は知識としてしか知らないので、改札に切符を通したり食事をしたりするだけで喜んだりと言動が超無垢。あと浮いてて気づかなかっただけで実はかなり小柄。かわいい。

個人的にこういう超然とした存在だったり無垢な存在というのは非常に刺さるので美咲を先に見ていなければクロの方が好きだったかもしれないくらい僅差で好き。

余談ですがプロローグ1とクロルート最後の章のタイトルが似たものになっているので、最後の締めとしてはやはりこのルートが位置付けられているのかな?とうっすら思っています。(みうルートもありますが)

 

 

一応最後に軽く総評じみた内容というか。

キャッチコピーからわかる通り時間移動モノとして位置づけられている作品ですが、クロノクロックに関しては細かい時間移動に伴う制約だったり平行世界だったり、そもそもの力の由来だったりとかは考えずに、あくまでも舞台装置として見るほうが楽しめるかなと思います。

まあ私はそもそも時間移動モノは考えるとあんまり楽しめないのもあって必要以上にその辺考えないようにしてた節がありますが、それを抜きにしてもいい意味で本編が騒がしかったので、あんまりその辺深く考え込まずに勧められたのはよかったかなと。

あとそもそも5分しか過去に戻れない力で劇的に未来を変えるような出来事は起こらないような気はしなくもない。

 

ちなみに私は澪君がよくしていた問いへの答えは「戻したい時間はない」です。

 

 

てな感じで今回は締めたいと思います。

 

【感想】ASMR作品「目の見えない妹」シリーズ

この記事は一部センシティブな話題を含みます。未成年の方は閲覧ご遠慮ください。


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ASMR作品「目の見えない純情な妹をたぶらかして中出しエッチ」1・2合同の感想です。
タイトルがモロにセンシティブなので悩みましたが18禁PCゲーの感想投げてる時点で関係なかったのでそのまま書く。

ASMR自体は聴き始めたばかりですが耳を責められると弱い…耳掻きとか耳舐めとか…内心それでいっぱいになっててもっとして…になってる
焦らされると死ぬ

本題の作品に関しては小花衣こっこさんの演技が庇護欲をかき立てるお声をされていてとてもとてもよい…愛すべき妹ですね。
ここまでの本編はどこか切なげでありながら美しいと感じられるような描写になっているのが個人的に好きなポイント。

パート分けとしてはおおよそ癒しパートとエッチなパートが半々くらいになっていて、癒しパートは穏やかに流れる時間の中で甘く暖かな光景を過ごす様を楽しめます。
ASMRの癒しパートは聴いてる間は癒しに脳機能を全振りしているので書けることがないというか…癒しの言語化自体が難しい…。
両耳からかわいらしい声が聴こえてくれば必然癒されるでしょう。
まずは聴くのです。
1はR15でエッチなシーンなしのバージョンもあるので気になる方はそちらを聴くのもアリ。


1の場合は後半がエッチなパートになっていて、背徳的な関係に変化していく二人の関係性が描かれています。
公式のカマキリ氏によるとひなちゃんは全盲のようで、また作中描写から後天的な全盲であるようです。
視力を失って気落ちしていたときにお兄ちゃんに支えられて以降彼女は兄に絶対的な信頼を寄せています。
そんな中でお兄ちゃんが禁断の果実に手を出してしまうのが本作の主な流れになっています。
ひなちゃんは目が見えないのでお兄ちゃんに何をされてもはっきりとはわかりませんし、少なからず恐怖も感じてはいるのですが、お兄ちゃんのことは大好きなので、様子がおかしいことには気付いていながらもそれがお兄ちゃんのためになると思ってすべてを受け入れてくれます。
しかもその日にされたことを後日調べて、ちゃんと意味を理解した上で更なる続きを求めてきます。具体的にはひなちゃんからお兄ちゃんに夜這いをかけにいきます。初めてがほとんどおそわれたような状態から夜這いかけにいけるのってすごいのでは?

極力細かい描写は書かないようにしましたが大枠についてはご了承下さい。
暖かさもありつつ舞台設定や近親間での営みであることもあり、どことなく暗い雰囲気の漂う作品ではありますが、興味のある方はサンプルからでも聴いてみていただければ。

以下ごった煮。

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【注意】
以降具体的なシナリオの内容を含む感想になります!
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夜這いの話の続きから入ります。
なぜひなちゃんはお兄ちゃんに対してそこまでするのか。
結論としては、先に彼女からお兄ちゃんへの目線は絶対的な信頼だと書きましたが、実際のところはほぼ依存だと思います。
目が見えないからこそ色々と不安を感じることもあり、その中で常にお兄ちゃんに(それこそ親よりも)縋ってきた部分はあるでしょうし、裏を返せば彼女にはそれしか縋れるものがない。
実際夜這いパートでは後悔するくらいなら初めからやらないで、私にはそれしか(縋れるものが)ないのに、といったことを吐露する場面があります。
だからこそ均衡が崩れてしまったとしても彼女はそのままお兄ちゃんのために健気に尽くし続けるしかないし、お兄ちゃん側もそうしてしまったことに対する責任はきちんと果たすしかない。
ことここに至ってはズブズブの共依存関係に堕ちていくしかないのでしょうが、だとしてもお兄ちゃんと2人で堕ちていくのならひなちゃんはきっと怖くはないのでしょうね…。
この他にも作中では雨が降ってることが多いのも印象的で、これにより静かに降る雨の中で2人が過ごしている時間は穏やかであっても、どこかどうしようもなくズレてしまっているような感覚を強めている気がします。


そんなお話をふまえた2では2人の関係性の変化により、ひなちゃんの胸の内に新たにお兄ちゃんの心が自分から離れてしまうのでは、という不安がつきまとうようになっています。
お兄ちゃんとの距離が近づいたことでひなちゃんサイドとしては依存心がより強まってしまった感じですね。

彼女としては目が見えないからこそお兄ちゃんは優しくしてくれているし、全盲になってしまったことも悪いことばかりではなかったと思っている一方で、目が見えない世界でただ一つだけ心の支えになっている兄が自分から離れてしまえば1人になってしまうと思っています。
お兄ちゃんのことは信じているし、旅行に連れ出したりしてもらえるくらい大事にされているのもわかってはいても、ただ一つの拠り所を失ってしまえばそれこそ本当に消えてしまうのではないかと思える儚さがあります。

2のえっちなシーンは1とは雰囲気が変わりお互い強く求め合ういちゃラブの面が強くなったように思います。
上述の通りひなちゃんとしてはお兄ちゃんを失う不安を抱えているので、それを解消するためにお兄ちゃんにたくさん求めてもらうことで、そのぶんだけ自分が必要とされていることに自信が持てるようになる、というロジックですが、完全に依存度合いに拍車が掛かってしまっている感があります。

しかもそれだけ依存していながらも、お兄ちゃんに対してはずっと自分を好きでいてくれるとは思えない、できるだけつなぎ止めるためにがんばるけど、それでもお兄ちゃんには自分の好きなようにして欲しい。自分には出来ないことがあるのはわかっているから、と束縛しているわけでもない。どこまでもお兄ちゃんを中心に考えている健気なひなちゃんをみていると切ない気持ちになりますし、そんなひなちゃんをお兄ちゃんが放っておけるかといわれれば放っておくことなど出来ないでしょう。

次回作が出てくるのであれば共依存の先にどんな結末が待っているのか知りたいような気持ちもありつつ、こういういい感じに要素の刺さる作品はキャラクターを早く解放してあげて欲しくなるのでとりあえず何とかして助けて下さい。