隠居月の雑多な書き処さん

ゲームの感想とか何となく書きたくなったことを雑多に文字にして放り込むところです。Twitterには投下したくないネタバレとかえっちなやつの感想とかも書きます多分。

【感想】ASMR作品「目の見えない妹」シリーズ

この記事は一部センシティブな話題を含みます。未成年の方は閲覧ご遠慮ください。


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ASMR作品「目の見えない純情な妹をたぶらかして中出しエッチ」1・2合同の感想です。
タイトルがモロにセンシティブなので悩みましたが18禁PCゲーの感想投げてる時点で関係なかったのでそのまま書く。

ASMR自体は聴き始めたばかりですが耳を責められると弱い…耳掻きとか耳舐めとか…内心それでいっぱいになっててもっとして…になってる
焦らされると死ぬ

本題の作品に関しては小花衣こっこさんの演技が庇護欲をかき立てるお声をされていてとてもとてもよい…愛すべき妹ですね。
ここまでの本編はどこか切なげでありながら美しいと感じられるような描写になっているのが個人的に好きなポイント。

パート分けとしてはおおよそ癒しパートとエッチなパートが半々くらいになっていて、癒しパートは穏やかに流れる時間の中で甘く暖かな光景を過ごす様を楽しめます。
ASMRの癒しパートは聴いてる間は癒しに脳機能を全振りしているので書けることがないというか…癒しの言語化自体が難しい…。
両耳からかわいらしい声が聴こえてくれば必然癒されるでしょう。
まずは聴くのです。
1はR15でエッチなシーンなしのバージョンもあるので気になる方はそちらを聴くのもアリ。


1の場合は後半がエッチなパートになっていて、背徳的な関係に変化していく二人の関係性が描かれています。
公式のカマキリ氏によるとひなちゃんは全盲のようで、また作中描写から後天的な全盲であるようです。
視力を失って気落ちしていたときにお兄ちゃんに支えられて以降彼女は兄に絶対的な信頼を寄せています。
そんな中でお兄ちゃんが禁断の果実に手を出してしまうのが本作の主な流れになっています。
ひなちゃんは目が見えないのでお兄ちゃんに何をされてもはっきりとはわかりませんし、少なからず恐怖も感じてはいるのですが、お兄ちゃんのことは大好きなので、様子がおかしいことには気付いていながらもそれがお兄ちゃんのためになると思ってすべてを受け入れてくれます。
しかもその日にされたことを後日調べて、ちゃんと意味を理解した上で更なる続きを求めてきます。具体的にはひなちゃんからお兄ちゃんに夜這いをかけにいきます。初めてがほとんどおそわれたような状態から夜這いかけにいけるのってすごいのでは?

極力細かい描写は書かないようにしましたが大枠についてはご了承下さい。
暖かさもありつつ舞台設定や近親間での営みであることもあり、どことなく暗い雰囲気の漂う作品ではありますが、興味のある方はサンプルからでも聴いてみていただければ。

以下ごった煮。

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【注意】
以降具体的なシナリオの内容を含む感想になります!
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夜這いの話の続きから入ります。
なぜひなちゃんはお兄ちゃんに対してそこまでするのか。
結論としては、先に彼女からお兄ちゃんへの目線は絶対的な信頼だと書きましたが、実際のところはほぼ依存だと思います。
目が見えないからこそ色々と不安を感じることもあり、その中で常にお兄ちゃんに(それこそ親よりも)縋ってきた部分はあるでしょうし、裏を返せば彼女にはそれしか縋れるものがない。
実際夜這いパートでは後悔するくらいなら初めからやらないで、私にはそれしか(縋れるものが)ないのに、といったことを吐露する場面があります。
だからこそ均衡が崩れてしまったとしても彼女はそのままお兄ちゃんのために健気に尽くし続けるしかないし、お兄ちゃん側もそうしてしまったことに対する責任はきちんと果たすしかない。
ことここに至ってはズブズブの共依存関係に堕ちていくしかないのでしょうが、だとしてもお兄ちゃんと2人で堕ちていくのならひなちゃんはきっと怖くはないのでしょうね…。
この他にも作中では雨が降ってることが多いのも印象的で、これにより静かに降る雨の中で2人が過ごしている時間は穏やかであっても、どこかどうしようもなくズレてしまっているような感覚を強めている気がします。


そんなお話をふまえた2では2人の関係性の変化により、ひなちゃんの胸の内に新たにお兄ちゃんの心が自分から離れてしまうのでは、という不安がつきまとうようになっています。
お兄ちゃんとの距離が近づいたことでひなちゃんサイドとしては依存心がより強まってしまった感じですね。

彼女としては目が見えないからこそお兄ちゃんは優しくしてくれているし、全盲になってしまったことも悪いことばかりではなかったと思っている一方で、目が見えない世界でただ一つだけ心の支えになっている兄が自分から離れてしまえば1人になってしまうと思っています。
お兄ちゃんのことは信じているし、旅行に連れ出したりしてもらえるくらい大事にされているのもわかってはいても、ただ一つの拠り所を失ってしまえばそれこそ本当に消えてしまうのではないかと思える儚さがあります。

2のえっちなシーンは1とは雰囲気が変わりお互い強く求め合ういちゃラブの面が強くなったように思います。
上述の通りひなちゃんとしてはお兄ちゃんを失う不安を抱えているので、それを解消するためにお兄ちゃんにたくさん求めてもらうことで、そのぶんだけ自分が必要とされていることに自信が持てるようになる、というロジックですが、完全に依存度合いに拍車が掛かってしまっている感があります。

しかもそれだけ依存していながらも、お兄ちゃんに対してはずっと自分を好きでいてくれるとは思えない、できるだけつなぎ止めるためにがんばるけど、それでもお兄ちゃんには自分の好きなようにして欲しい。自分には出来ないことがあるのはわかっているから、と束縛しているわけでもない。どこまでもお兄ちゃんを中心に考えている健気なひなちゃんをみていると切ない気持ちになりますし、そんなひなちゃんをお兄ちゃんが放っておけるかといわれれば放っておくことなど出来ないでしょう。

次回作が出てくるのであれば共依存の先にどんな結末が待っているのか知りたいような気持ちもありつつ、こういういい感じに要素の刺さる作品はキャラクターを早く解放してあげて欲しくなるのでとりあえず何とかして助けて下さい。